Twitterに投稿された『自殺を止めるポンコツ死神』の漫画が話題を集めています。漫画を描いたのは、TwitterやWebを中心に漫画投稿を行っているがっしーさん(@gassimanga)。
どのようなお話なのかというと…。
自殺をしようとしていた少女の前に突然死神が現れ、少女に「アンタはあと1カ月以内に死ぬ」と告げ、自殺を止めるように説得します。
死神は寿命を迎えた生き物の魂を刈り取るのが仕事ですが、自殺してしまった人間の魂は手柄にすることができません。仕事の業績が最下位で何とか成績を上げたいこの死神にとって、今少女が自殺してしまうのは都合が悪いのでした。
そんなポンコツ死神によって自殺を思いとどまった少女。どうせ死ぬのならと、思い残すことがないよう行動していきます。
自分をいじめていたクラスメイトに仕返しをしたり、お洒落をしたり、共通の趣味をもつ友達を作ったりするうち、内向的でつまらなかった少女の生活はどんどん楽しいものになっていきます。
でも、死の時は刻一刻と近づいていて…。
このようなあらすじの漫画ですが、意外な展開や心温まるラストに大反響。
「最っ高です」
「なんてこんなにも尊いんだ…」
「すごく深くて見入ってしまいました!」
「なんだこの素敵すぎる漫画はぁぁぁ!!!」
「ちょっとチラ見する程度に読もうかなって油断してたら僕の魂が刈り取られた」
など、リプ欄にも感動のコメントが多く寄せられています。
生き物であれば、誰しも死の運命からは逃れられないもの。限りある命を無駄にせず、いかに有意義に生きられるか。命の尊さや、生きることの大切について考えさせられました。
この作品を手掛けたがっしーさんに聞きました。
――漫画には多くの反響がありましたね。私もとても感動しました。
がっしーさん:ありがとうございます。この話は、これまでの自分の漫画がなかなか読んでもらえず、もう描くのはやめようかなと落ち込んでいた時、ふと思いついたものでした。そのような時だったからこそできたのかもしれません。
――生きることに対するメッセージのようなものも感じました。
がっしーさん:この漫画を通して「誰かに何かを訴えたい!」というわけではなく、ひとつの物語として読んでいただけたらと思います。
――リプ欄には、いろんな声が届きましたね。
がっしーさん:「泣けた」「感動した」など温かいコメントばかりで、正直驚きましたが嬉しかったです。他にも、「買うから本を出して欲しい」「映画化して」なんて言ってくださる方が結構いたことも嬉しかったですね。
――今回の死神の話以外にもいろいろな漫画を描かれているがっしーさんですが、漫画を描くうえでこだわっている部分などあれば教えてください。
がっしーさん:画力やテクニックなどまだまだなところもありますが、今は特に気にせず描きたいように描いています。ただ、登場人物にどのようなセリフを言わせるか、逆にあえてセリフを入れないコマを作ったりするなど、構成には気を使っています。まだまだ勉強中です。
――今後描いてみたい漫画のジャンルなどはありますか?
がっしーさん:いろいろあります。すでに描いて載せているものもありますし、今後もいろいろ描いていきたいです。
――もしかして、今回の死神の話の続編の計画があったりとか?
がっしーさん:今のところは描く予定はないですが、まだわかりません。
――メッセージがあればぜひ!
がっしーさん:漫画『自殺を止めるポンコツ死神』を読んで頂いた方々、ありがとうございます!良かったらこれからも見守っていただけると嬉しいです!
■がっしーさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/gassimanga