ボーダーたちに居場所を…新スケートボードパークが大阪に誕生 初日から利用者が続々「親としても安心」

門倉 早希 門倉 早希

大阪・東住吉区の長居公園に23日、「タイガーラック スケードボードパーク長居」がオープンした。初日から大勢の利用者でにぎわいを見せた。

東京2020 夏季オリンピックより正式種目として認定されたスケートボード。東京オリンピックでは、女子ストリートで西矢椛選手、男子ストリートで堀米雄斗選手が若くして金メダルを獲得したことも記憶に新しい。

今回のパーク誕生も一昨年ほど前から続くスケボーブームを受けてかと思えるが、実はパークの建設は4年ほど前からスタートしたという。というのも、ブーム以前から長居公園にはボーダーが多く、近隣住民から苦情が寄せられていたことがきっかけだった。

そこで、長居公園の有料施設や駐車場の運営・維持管理をおこなうわくわくパーククリエイト株式会社が同パークの建設を開始。同社の神原社長は、「社会的課題に向き合わねばと」と当時を振り返る。長居を拠点に活動する有志のボーダーに協力を仰ぎ、オープンにこぎつけた。

初日には子どもから大人まで、30〜40人ほどのボーダーが集結。神原社長は、「みんなが使いやすく、つながりが生まれるパークに。利用するときは元気に挨拶をして、ルールを守って大切に楽しんで使ってほしい。ひいては、それがスケートボードというスポーツの価値向上に繋がると思う」と挨拶した。

将来オリンピック選手を目指しているという6歳の女の子と訪れた親御さんは、「テレビで見て(パークの存在を)知りました。家の近くなのでありがたいし、親としても安心です」と笑顔を見せた。

パーク内はフラット面が広めで、初心者でも気軽に利用が可能。カーブレールなどのセクションも設けているので、技の練習をするボーダーたちの姿も散見された。ボーダーたちの新たな居場所となった同パーク。ここからオリンピック選手が誕生するのも、そう遠くはないかもしれない。

施設利用には会員登録と登録料(500円/人)が必要(有効期限は1年)。登録には本人確認書類(運転免許証、保険証、学生証等)も要。5月8日までは朝9時〜夜9時、5月9日以降は24時間利用可能(大阪府青少年健全育成条例に基づき、16歳未満:夜8時から翌日の午前4時、16歳以上18歳未満:夜11時から翌日の午前4時は利用不可)。

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