まずいと言っちゃダメ! 5歳娘が考えた言い換えワードが話題「語彙が増えそうで頼もしい」

門倉 早希 門倉 早希

ツイッターでくたまるさん(@chapikof)の投稿が話題を呼んでいます。「長女には特に『まずい』という言葉をご飯に対して言うことを厳しく叱ってる。だから年長さんなりに色々考えて『これはちょっと大人の味かな』とか『苦いが多いね』などとまずいと言わずにいかに食べたくないかを全力で伝えてくる。健気でかわいい。食べなさい」

ツイートには8.6万いいねがつくほどの反響がありました。ご自身は調理師、さらに奥さんは管理栄養士だというくたまるさんにお話を伺いました。

ーーどういう思いで娘さんにこの言葉を?

「言葉遣いに関しては、基本的には親が使っている言葉を子どもも使うと考えているので、極力夫婦での会話や子どもへの声掛けの中で不躾な言葉選びをしないように心がけております。

それでも子どもは、テレビや保育園などでたくさんの言葉を勝手にどんどん吸収してきます。『こういう言葉を~~ちゃんが使っていたけどパパとママにも言ってみよう』という具合で、親にふとした瞬間に使います。かわいらしいものもたくさんありますが、そのなかに例の『まずい』も含まれていました。

親の反応によって(子どもが)今後その言葉をどう使えばいいか判断すると思っていて。スルーせず『それはとても嫌な気持ちになる言葉だよ』と教えてあげています」

ーーツイート内の娘さんの感想は何を食べたときのものですか。

「日常のワンシーンを切り取ったツイートだったので、特にその日の出来事というわけではないのですが、よくあるパターンとしてはピーマンの肉詰めで上の肉だけ食べてピーマンに対して『これは苦いが多い』、初めて見た食材には手もつけずに『これは大人の味だね』と言っています。ピーマンは苦手と本人は言っていますが、マヨや醤油をつけてみたりお米と一緒に食べることを教えて、今では普通に肉と一緒に食べてくれています」

ーー娘さんの表現はほかにどんなレパートリーがありますか?

「アスパラガスを『噛むのが…難しい…』と苦い顔して吐き出した事もありました。機嫌がよければ基本的になんでもよく食べるのと、嫌いなものは『口に合わない』と言うように教えているので他には思いつきません」

ーー5歳とは思えない表現ですが、普段からですか?

「年頃の例にもれずプリンセスに憧れているので、キャラ作りをして『〜ですわ』『ごきげんよう』とよく言っております」

ーー大きな反響となりましたが、どんな声が届きましたか。

「多かったのは『我が家ではこう言ってる!』『うちでもまずいはNG』といった話でした。印象に残ったのは、育児をしてきた人達からの反響の多くは肯定的で一種のあるあるとして受け取ってくださっていました。

一方でツイートが拡散されるにつれて、育児アカウント以外の方々からのコメントが増えた頃から、否定的な意見が散見されるようになりました。大抵、本来のツイートの趣旨とズレた部分を熱心に心配してくださいましたので、よく気が利く人達なんだと思います。よくわかりませんが」

ーーくたまるさんの今のお気持ちを教えてください。

「たくさんのコメントをいただきそのすべてに返信させていただきました。おかげで自身の中でなんとなくでしかなかった言葉の教育についての考え方が整理され言語化できたように思っています。お褒めいただく事も素直に嬉しく思いました」

◇ ◇

リプライでは「語彙が増えそうで頼もしい」「自分の好みに合わない=不味いと短絡的に言うのは良くないって事なんだよね」「うちの子は、これは口に合わない…という言い方をする笑 そっか〜じゃーしょーがないね〜ってしてる」など、たくさんの声が届きました。

味の感じ方は人それぞれなので「口に合わない」と感じることは誰しもあると思いますが、作った人、周囲の人の気持ちを慮って言葉や表現を選ぶことは大人にとっても大切ではないでしょうか。

また、くたまるさんは娘さんのエピソードとして「少しズレるかもしれませんが『きらいという言葉を人に対して使うのはよく考えなさい。例えお友達とケンカしてしまっても本当に嫌いなわけではないのなら無闇に嫌いと言ってはいけない』という風な話をした所、それをしっかり覚えていてパパ、ママとケンカして怒り狂っていても『もういや!もうパパなんて…だっ…だっ…だいっ…大好き(泣)』みたいになって、こっちも笑ってしまって仲直りした事がありました」というほっこりしたお話も教えてくれました。娘さんのこれからが楽しみです。

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