約6割の社会人が現在の年収に納得しているけど…「1000万円以上」の年収を目指している人が約4割 

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国税庁が公表した最新のデータによると、社会人の平均年収額の推移はわずかながら上昇傾向にある一方で、ウクライナ情勢をはじめ様々な影響が懸念されるなかで社会人の現在の収入事情はどのような実態なのでしょうか。全国の20~69歳の社会人男女741人に「2022年 年収実態調査」を実施したところ、現在の年収に対しては、約6割の人が「納得している」と回答しました。また、目指している年収額は、約4割の人が「1000万円以上」と回答したそうです。

Job総研を運営する「株式会社ライボ」が、2022年4月に実施した調査です。

「社会人の現在の年収額」を全体で見ると「300〜400万円未満」(22.0%)、「400〜500万円未満」(14.6%)、「500〜600万円未満」(12.9%)が上位に並び、「200万円以下」は8.0%、1000万円以上は11.3%でした。

また、年収の平均額について、全体では「609.8万円」になり、中央値は「550万円」という結果でした。これを男女別で見ると、男性の平均額は「701.5万円」、女性が「545.3万円」という結果になり、平均額では男性の方が156.2万円高い結果になりました。同様に年代別で見ると、20代の平均額は「433.7万円」、30代は「636.2万円」、40代は「745.6万円」、50代は「711.5万円」となり、平均額では40代が最も高い結果になったそうです。

次に、「現在の年収に対しての納得感」については「納得している」(21.1%)、「やや納得している」(41.0%)を合算した62.1%が納得派の回答をしました。納得派の回答を年代別に見ると、20代は58.2%、30代は62.9%、40代は67.7%、50代は59.5%とになり、現在の年収に対して40代が最も納得している結果になったそうです。

また、「自身のキャリアの中で目指している年収額」を全体で見ると、「1000〜1500万円未満」(21.6%)、「500〜600万円未満」(12.0%)、「400〜500万円未満」(10.5%)が上位に並び、46.8%の人が「1000万円以上」と回答しました。

年代別では、「1000〜1500万円未満」(20代:17.8%・30代:23.8%・40代:25.0%)、50代は「400〜500万円未満」(14.5%)となり、男女別では、男性が「1000〜1500万円未満」(27.6%)、女性が「500~600万円未満」(20.6%)という結果だったそうです。

「2022年1月からの年収の増減」については、「増加した」(45.5%)、「変わらない」(36.8%)、「減少した」(17.7%)という結果になりました。また、増額した理由については、「人事評価」(40.1%)、「転職した」(33.5%)といった回答が続きました。

「年収が減額した」「変わらない」と回答した人に「年収を上げたいと考えますか」と聞いたところ、91.2%が「上げたい」を回答。また、「年収を上げるための方法」としては、「転職を検討」(52.4%)、「副業・複業を始める」(44.0%)、「投資を始める」(34.4%)といった回答が上位に並びました。

最後に、「仕事において年収とやりがいどちらを重視しますか」と聞いたところ、「年収を重視」(19.6%)、「どちらかといえば年収を重視」(31.7%)を合算した51.3%が年収重視派の結果になりました。また、「やりがい重視派」は37.8%で、「どちらともいえない」は10.9%だったそうです。

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調査を行った同社は、「現状の年収には納得感があるものの、約4割が目指す年収額を1000万円以上と回答し、年収を上げるためにキャリア選択として転職を選ぶ傾向があることがわかりました」と述べています。

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