購入した豚バラブロックに衝撃、角煮にしたら溶けてなくなった 料理人が反応「これはラードです」

渡辺 陽 渡辺 陽

角煮をしようと豚バラブロックを買ったら

「角煮作ろうと思ってた買った豚バラブロックほぼ油なんだけど、流石に酷くない????」。今月12日、切っても切っても断面が脂肪で真っ白、ほぼ赤身部分のない豚バラブロック肉(?)の画像がTwitterに投稿されました。ブロックと言えばブロックなのですが、どこから見ても脂肪の塊。衝撃的な画像に「いいね」が25万件がつくほどの騒ぎになりました。

リプライの中には元肉屋さんからのリプもあり、

「肉屋をしていましたものですが、一般的には出しませんが肉かすを作るためにその見た目の肉を買う方がいたので私の店で普通に出してました。肉かすとは、いわゆる豚の背脂。ラードを限界まで熱した際に溶けた油とは別に残る部分を指します。旨味やコクが凝縮したものです。肉かすうどんなどにも使えます」と書かれていました。確かにそういう調理法もあります。

一方で料理人の方からは、

「料理人をさせていただいておりますが、『豚バラの脂が多いのは当たりだ』っと仰る方もおられますが、何事にも塩梅というのがあると思います。これは豚バラブロックではなくラードです。ウチに問屋がこれを持ってきたなら秒で出入り禁止にします」という声も。

角煮にしたら溶けてなくなった

投稿者の紡季さん(@tsumugi_pt999)は肉を買う時に、さらっとではありますが、全方位模様を確かめてから買ったそうです。しかし、どう見てもこれは脂身の塊。それでも角煮として調理したという紡季さん。

「豚の脂を他の料理に使用する考えがその場では浮かばなかったため、角煮として炊飯器で調理しましたが、予想通り溶けてなくなっていました。調味料に溶けた油が浮いている状態でした」

豚の角煮は炊飯器でも美味しくできるそうで、

「表面を焼き目がつくくらい焼いてから、炊飯器に調味料やお水などと一緒にいれて炊飯するだけです!」と紡季さんが教えてくれました。

脂身ブロックができたわけ

紡季さんと同じように豚バラだと思ったらほとんど脂身だったというリプライも寄せられました。

「昨日、角煮を作ろうと思い豚バラのブロックを購入。手に取り、見える範囲で選んで脂と赤みのバランス良さげなものを買ってきたつもりが…切ってみたら中は半分以上脂でした。また半分がラードか…(前回も似た様な肉だった)ラードは取っておき、野菜炒めなどに使います…」

一方で、これを使うと美味しい料理ができると言う人も。

「おお、角煮にはアレですが、コレは東欧圏では胡椒、にんにくと一緒に塩漬にして2週間程度冷蔵庫に置いてスライスして食べるサーロというものにぴったりです」

どうして脂身ブロックになったのでしょうか。ある肉屋さんが豚バラブロックが作られる過程を説明してくれていました。

「お肉屋さんを経営してます。通常豚バラ肉のブロックは横長のバラ肉を縦に切り分けます。ロースに近い方が写真のような脂の多い部分でそこから肋骨の先端方向に行くにしたがって赤身肉が多くなります。通常このような切り分けはしないはずなんですけど…実際に商品化されてしまったようですね」

私たちは、このような肉を買ってしまったらどうしたらいいのでしょうか。紡季さんの場合、「商品を使用してしまったため、現在はお店には言っておりません。次回買い物で来店した際に状況だけ説明してみようと思っています」ということでした。

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