2021年、大手コンビニ、ホテル、パン店などが続々と商品化したマリトッツォ。ブームは今年に入り少々落ち着きを見せつつありますが、これをきっかけに注目を浴びるようになったのがイタリアンスイーツの数々です。「次にブームとなるイタリアンスイーツは?」とトレンドメディアが推測をする中、3月にイタリアンスイーツ・カッサータの専門オンラインストアがオープンしました。その名もズバリの「This is CASSATA.」というブランドです。
カッサータは、チーズを合わせたクリームの中に、レーズンやラズベリーといった果物をあしらったイタリアンアイスチーズケーキ。すでに大手コンビニの中にはオリジナルのカッサータを展開するなど、「マリトッツォの次にブレイクするスイーツ」といった声も少なくありません。
しかし、肝心の味を口にしたことがある人はまだまだ少ないようで、筆者もその一人。今回は、前述の「This is CASSATA.」より「The RAISIN」というラムレーズンが主体のフレーバーを取り寄せ、試食しレビューすることにしました。
食欲をそそるクリームとチーズの豊かな香り
注文から数日後に届いた「This is CASSATA.」の「The RAISIN」。1本で税込3240円となかなかの良いお値段ですが、この点はさておき、さっそく開封してみることに。
開封すると、生クリームの風合いに加えて、食欲をそそるようなチーズの豊かな香りが漂ってきます。事前に調べたところ、このカッサータには九州産の生クリーム、デンマーク産の良質なものを使用したチーズクリームに、最高級ラムのディロンとレヴューラムを混ぜ込んだものとのこと。そのクリームチーズ生地に、レーズン、カシューナッツ、マカデミアナッツが散りばめられており、見るからに美味しそうな見た目です。
質感は想像よりも柔らかく、扱いは丁寧にする必要がありますが、さっそくいただいてみることにします。
クリームとチーズが口の中で優しく溶け、ナッツ類が味のアクセントに
「アイスチーズケーキ」ということで、いわゆる一般的なアイスクリームやジェラートのような口当たりを想像していましたが、これらとは全く異なり、口の中に入れると、濃厚で奥深いクリームとチーズの風合いが優しく溶けていくような印象を受けました。また、随所にあるレーズン、カシューナッツ、マカデミアナッツがアクセントとなり、このなめらかで優しい味をキリッとシメてくれるような印象も受けました。これまでに口にしたことがない味である一方、なかなかクセになる味です。どことなく品の良い感じと合わせて考えると、マリトッツォを支持していた若者層よりももう少し上の、大人の世代から絶大な支持を受けそうなスイーツのように感じました。
日本式カッサータも存在していた
ブレイクする勢い十分のカッサータですが、このスイーツだけに絞り込んだオンラインショップをスタートさせた「This is CASSATA.」にはどんな背景と思いがあったのでしょうか。担当者の方に聞いてみました。
「イタリア生まれのスイーツ、カッサータは一説によると1990年には洋菓子として日本に紹介されて以来、日本式のカッサータも人知れず生まれていました。そんな中、『もっと日本人の味覚にあった美味しいカッサータができないか』と、弊社の5人のパティシエがこれまで培ってきた知識と経験を活かし、こだわりのカッサータを作りがスタートしました。
素材を吟味し、製法にこだわり、味と食感のバランスを突き詰めていった結果、冷凍・半解凍・全解凍と温度変化により3つの全てで美味しく召し上がっていただけるカッサータが誕生しました。
冷たいままアイスケーキのように、また、少し置いてひんやりした濃厚なレアチーズケーキのように、完全に解凍し、甘さと儚さが共存するレストランスイーツのように……このように3通りの楽しみ方ができます。食べる分だけを解凍することで、残りは冷凍庫に入れておくこともでき、その楽しみ方はさらに広がることと思います。
好きな分を、好きなように、好きなときに、好きなだけ召し上がっていただける……これが私たちの目指すジャパニーズカッサータ『This is CASSATA.』です。
特別な記念日に、大切な方へのギフトに、お客さまへの手土産に、ご自身へのご褒美に最適なイタリアンアイスチーズケーキです。是非ご賞味いただければ幸いです」(『This is CASSATA.』担当者)
カッサータをより手軽にいただくことができる「CASSATA Sand」の販売も4月からスタートさせた「This is CASSATA.」。この未知なる味、上品かつクセになる味、是非一度お試しください。