近年、新入社員の初任給が引き上げられたというニュースを聞くようになりましたが、厚生労働省が3月に公表した「賃金構造基本統計調査」では一般労働者の賃金が8年ぶりに減少し、男女別では過去最少の賃金格差となりました。そこで、全国の20人～1000人以上規模の会社に所属している、2022年入社の新入社員男女114人を対象に「2022年 初任給実態調査」を実施したところ、2022年4月入社の初任給平均額は「23.6万円」でした。また、男女別では、男性が「24.2万円」で女性よりも1.9万円多かったそうです。
Job総研を運営する「株式会社ライボ」が、2022年3月に実施した調査です。
「2022年4月入社の新入社員における初任給」について、もっとも多かったのは「21万円」（17.5%）でした。次いで「24万円」（14.0%）、「23万円」（12.3%）、「22万円」（11.4%）と続き、全体の平均額は「23.6万円」でした。これを男女別で見ると、男性が「24.2万円」で、女性が「22.3万円」になり、男性の方が1.9万円多い結果だったそうです。
「初任給についての満足度」を聞いたところ、「満足」（44.7%）と「やや満足」（36.8%）を合算すると81.5%が満足派の回答をしました。また、満足派の男女別では、男性が82.1％、女性が82.9％となり、平均額こそ女性の方が少ないものの、男女共に8割を越える満足度で、双方の差もほぼ無い回答結果になったそうです。
また、「就活で給与額を重視した企業選定をしましたか」と聞いたところ、「重視した」（38.6%）と「やや重視した」（43.0%）を合算した81.6%が重視した派の回答をしました。これについて男女別で見ると、男性の「重視派」85.9%に対して、女性は74.3%になり、男性の方が11.6ポイント多い結果となりました。「重視しなかった派」では、男性が14.1％、女性が25.7％となり、女性の方11.6ポイント多い結果になったそうです。
