最近のセクシー女優やグラビアアイドル業界では、「事務所に所属しているけれど自分で仕事を取るのもOK」といったスタイルで活動する演者が増えています。昔だったら勝手に仕事を取るのはルール違反扱いだったものの、ここ数年は申告すれば咎められない事務所が多く、所属者が自由に動くことも普通になりました。
事務所としては、勝手に仕事を取ってこられたら売り上げにならないわけですが、許可するのにもワケがあるようです。ではどんなワケがあるのか、元セクシー女優の筆者が解説します。
まんべんなくオファーを振れないから「好きに動いていいよ」
この状況を容認している理由として、もっとも大きいのは「今はオファーに溢れた時代ではない」からです。現在抱えている演者にまんべんなく仕事を振れる状態ではなく、所属者の間にも天と地の差が開いているので、「アレダメ、コレダメ」とギチギチに縛ったところで意味がありません。
現状で縛るだけ縛って、生活できないくらいの仕事しかもらえなければ、演者が辞めてしまうでしょう。退所者を減らし、所属のメリットも与えつつ演者の不満を募らせないためには、ある程度のびのびさせておくに越したことはないでしょう。その結果が「好きに動いていいよ。その代わり、ちゃんと報告してね」なのです。
たとえその一瞬は事務所に実入りがなくとも、演者からクライアントを紹介され、新たな出会いと売り上げに繋がることも有り得ます。所属者がある種の営業マンとして貢献する可能性を考慮すると、自由にさせておくのも意外と重要だったりします(笑)
演者自ら仕事を取るのは大変なイメージがある一方で、実績を積んでいれば声が掛かりやすいというメリットもあり!プライベートで業界人と知り合い、そこから「仕事をあげようか」なんて話にも繋がるケースも決して珍しくはないので、安定してきたら事務所を抜けて完全フリーへと転身する例も多く見られます。
事務所にどっぷり寄りかかるのはもう古い?
売れっ子は、自分で動くメリットがない&知名度がある人ほど危ないオトナが寄ってきがちです。しかしながら、おんぶにだっこも困るのが事務所のホンネ。オファーをぼーっと待つだけの演者よりも積極的にSNSを動かし、研究心と熱意を持ったコを今はどこも欲しがっているのです。
“積極性”が何よりのカギで、自ら「あれがしたい。これがしたい。〇〇が希望だから、この手のオファーないですか?」と言えてしまうような演者が生き残るといっても過言ではありません。
今は“オファーを待っているだけの演者”がもっともやりづらく、同時に伸びにくくもある時代。相当なポテンシャルを持たない限りは行動する力を持ち、明確な目標を持って自ら進めるコが今後も残り続けるのでしょう。
半所属・半フリーは「いいとこどり」ができる
ハッキリ言ってしまうと何もかも事務所に任せきりが1番ラクですが、全員にオファーが行き渡らない今、投げっぱなしは売れっ子以外では表舞台に立てない可能性が大。だからこそ半所属・半フリーで動けば、仕事を2つの方向から取れて望みが広がる「いいとこどり」が叶うのです。
「いいとこどり」のメリットはこれだけではありません。事務所に入っていると諸々面倒な話も、フリーだとすぐに進んだりします。とくにセクシー女優やグラドルは、夜のお店のゲスト出勤やイベントのフロアガールといった独特のオファーをもらいやすいためです。
これらの商売は基本的に給料が日払い(チップ含む)。店としては、事務所とやり取りをして口座に振り込んで……とやるのも面倒なので、フリーのコがもっとも扱いやすかったりしますね(笑)事務所を絡ませずに済む本人としても、サッサと仕事が決まって中抜きゼロ。また次回も同じ条件で呼んでもらうとなると、かなりの「いいとこどり」ができるのです。
これをうまく活用すれば、自分で動く力も身に付き、事務所仕事もこなせれば1カ月を忙しく過ごすことも夢ではありません。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。