仕事のイライラもスカッとさせたい ハウス食品史上で最も辛い「しあわせの激辛」とは?

松田 義人 松田 義人

 

カレーやシチューといった商品を数多くリリースするハウス食品では、インターネットで限定販売中の「しあわせの激辛」シリーズの商品を、昨年末に7企業・4000人のオフィスワーカーに配り、商品のサンプリングを実施しました。

この「しあわせの激辛」シリーズ、「ラーメン」「チキンカレー」「麻婆豆腐」「辛(カラ)ボナーラ」の4メニューがありますが、いずれもハウス食品史上「最辛」とのこと。このサンプリング実施にはどんな思いが込められていたのでしょうか。また、この辛いメニューを口にし、サンプリングに参加した人たちはどんな反応だったのでしょうか。

今回は、ハウス食品・担当者に話を聞きつつ、筆者も「しあわせの激辛」シリーズ全種を試食し、ご紹介したいと思います。

約85%の人が「激辛をスカッとさせるアイテムとして活用したい」と回答

 

ハウス食品・担当者は、「しあわせの激辛」シリーズのサンプリング実施には「慰労の意味があった」と言います。

「『しあわせの激辛』は『大人のココロを元気にする上質な“達成感”“幸福感”を提供する』ことを理念にしたブランドです。大なり小なり、日々オフィスで働く方々はストレスを抱えていると考え、慰労の意味を込めて4000人の方に贈呈させていただきました。辛さをもって『スカッとしたい!』と思った際、手軽に食べていただければ嬉しいです」(ハウス食品・担当者)

しかし、「スカッとしたい!」と言っても、ハウス食品史上「最辛」という激辛商品ばかり。サンプリング参加者からはどんな反応があったのかも気になるところです。

「“激辛”は興味のある/なしがはっきり分かれているので、好きな方は大歓声を上げて集まってくださいました。また、そうでない方は素通りの方もおりましたが、家族や友人へのお土産にされる方もいらっしゃった印象でした。

具体的なお声として『激辛いいね!』『食べたらパッケージデザインのような顔になっちゃう!』などをいただき、多くの方に喜んでいただいたと実感しました。

また、『激辛を手軽にスカッとする手段として活用したいか?』というアンケートを実施したところ、約85%以上の方から『活用したい』と回答いただき、激辛のポテンシャルの高さを感じました。

ある企業さまでのサンプリングでは、社員食堂の入り口で配布し、帰りに『しあわせの激辛』を持ちながら談笑している方々もいらっしゃり、コミュニケーションツールの一つとしてもお役立ていただけたと感じました」(ハウス食品・担当者)

 

激辛ファンと一緒に作った『旨い激辛食』

ところで、「しあわせの激辛」シリーズ以前のハウス食品では、「ジャワカレー」シリーズの「レトルトジャワカレー 大人の激辛」が最辛だったとのこと。この製品は「レトルトジャワカレー辛口」と比べて、カプサイシン(唐辛子に含まれる辛味成分)が500%以上入ったものであり、キレのある辛さが特徴だそう。それを超えることとなる「しあわせな激辛」シリーズは、相当な辛さであることが想像できます。

「『しあわせの激辛』は、激辛ファンにご意見をヒアリングしながら一緒に作ったブランドです。

激辛ファンの方々は、辛い調味料や唐辛子原料の知識が豊富で、食事の度に辛い調味料を手元で加えている食実態が分かりました。その理由は『予想に反せず辛さレベルに満足していないから』でしたが、同時に『ありもののメニューをただ辛くしただけ(唐辛子を追加しただけ)』は好きではない、ということも分かりました。

こういったニーズにお応えすべく『メニューとしてのおいしさ(旨さ)』と『激辛レベル(辛さ)』を両立させた『旨・激辛食』としての『しあわせの激辛』シリーズの開発に着手しました」(ハウス食品・担当者)

辛さに次ぐ辛さ……旨味と融合して追いかけてくる激辛メニューがやみつきに…

ここまでの話を聞き、筆者も「しあわせの激辛」シリーズを食べたくなり、全種類いただくことにしました。

 

まずは「ラーメン」を食べます。作り方は一般的な袋麺と同様で、いたって簡単です。仕上がったビジュアルからは「確かに辛そう」ではありますが、「最辛」という印象はないような……と思い、一口すすったところで舌先にヒリヒリする辛味が! 何口かいただくにつれて、この辛味が強く口の中に広がっていきました。他方、前述の話にもあった通り、旨味が強いため、次々とすすりたくなるようなやみつき感もあります。「辛いが旨い」「旨いが辛い」……どちらが正しい表現かはわかりませんが、とにかく激辛であることだけは間違いありません。

 

続いて「チキンカレー」をいただきます。こちらも一般的なレトルトカレー同様の作り方で、すぐに食べることができますが……やっぱり辛い。「ラーメン」に比べれば、ご飯とあわせる分「逃げ道がある」と考えられなくもないですが、それでもやはり舌先がヒリヒリします。それでもゴロゴロと入ったチキンと濃厚な旨味によって、何故か次々と口に入れたくなりました。

 

次に「麻婆豆腐」をいただきます。写真の通り、真っ赤な油が印象的で、いかにも辛さそうな見た目ですが、想像以上に辛くて、これもまた舌先がヒリヒリ。いわゆる四川麻婆豆腐のような辛さではなく、唐辛子感が際立った辛さである一方、濃厚なコク・旨味が辛さに負けておらず、こちらもまたやみつきになる味わいでした。

 

そして最後にカルボナーラを辛くした「辛(カラ)ボナーラ」をいただきます。チーズと生クリームベースなのだから、ここまで食べてきた中では最もまろやかなんじゃないか、と思っていた筆者でしたが、やはりこれも辛い。確かにクリーミーな風合いではある一方、輪切り唐辛子が随所にあり、強烈な辛さがコクを引っ張っている印象。かなり個性的で、一度食べたら忘れることができないメニューだと思いました。

トレードオフの関係にある辛さと旨さを、両立させた「しあわせの激辛」シリーズ

 「しあわせの激辛」シリーズ、いずれもとんでもなく辛い一方、旨味があり、味の設計としてはかなり繊細に作られているようにも思いました。最後に改めてハウス食品・担当者に聞きました。

「遊び心の方が勝るようなインパクトのあるパッケージですが、とても真面目に“激辛”と向き合い、商品開発をしてきました。

辛さと旨さはトレードオフの関係にあります。辛さレベルが上がると旨みがなくなり、旨さレベルが上がると辛みがマイルドになる傾向があります。ハウス食品のこれまでの味づくりの知見を活かし、この2つの両立を実現しました。

スカッとしたいとき、ぜひ『しあわせの激辛』シリーズを食べていただき『しあわせ』を感じていただければ幸いです!」(ハウス食品・担当者)

 

「しあわせの激辛」シリーズのパッケージのような表情になってしまった筆者ですが、激辛好き・激辛ファンにとっては待望の商品でもありましょう。インターネット限定販売ですので、興味がある方は是非ポチッとされてみてはいかがでしょうか。

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