停電でキャッシュレス決済が使えない!「防災袋の中に現金を」 警視庁も「コインケースに小銭、安心です」

金井 かおる 金井 かおる

 東北地方で最大震度6強の揺れを観測した16日深夜の地震。翌日からTwitter上には「停電になると電子マネー使えないから注意して」「防災袋の中に現金を」という声が広がっています。さっそく「普段はキャッスレス派だけど小銭も用意しとくか」「100円ショップにコインケースを買いに行く」という人もいました。

電子マネー使えない…途方に暮れる人々

 まいどなニュースでは、震災被災者の匿名Twitterユーザーさんに体験談を聞きました。

 ユーザーさんは数年前、ある地方を襲った地震で被災しました。大規模な停電の中、近所のコンビニには長蛇の列が出来、「停電中の店内では、店員さんがレジも使えず電卓をたたいていました。キャシュレス決済が使えず途方に暮れている方々も目撃しました」。

 それ以来、ユーザーさんの教訓は「現金も防災グッズ」。「キャッシュレスを過信すると災害時には不便になる可能性もある、ということが少しでも広まればうれしいです。私の経験が誰かのいつかを救うものになれば幸いです」

警視庁「コインケースに小銭、安心です」

 人気アカウントの「中の人」も実践していました。

 警視庁公式Twitterアカウント「警視庁警備部災害対策課」(@MPD_bousai)は過去の投稿の中で「災害時、現金も必要です」と呼びかけています。

 同アカウントの中の人は2021年6月22日の投稿で「現在、コロナ対策もあり、電子マネーを利用される方が多いのではないでしょうか。しかし、電子マネーは災害時の停電等で使用できない場合があるため、現金も必要です」とし、自身の防災対策を披露しました。

 「私は百円ショップで購入したコインケースに小銭を収納し、非常用持出袋に入れています。約2万円分(!)も収納でき安心です」(投稿より引用)

 Twitterにはほかにも、地震や台風などで長時間の停電を経験した人たちのエピソードが投稿されています。

 「地震のときに100円玉をよく使いました」「小銭はコンビニと公衆電話で役に立った」「北海道の大停電では現金払いのみだった」「重いけれど小銭が大切です」「コンビニで小銭しか使えないところもあった」「ATMも使えなかった」など。

 実際に防災袋に現金を用意している人たちからは「100円玉の棒金がおすすめです」「小銭で2、3万円分は用意してある」「コインケースの隙間に千円札も入れてます」などの声がありました。

停電で停止するサービスとは

 では、具体的にはどんなサービスが停止するのでしょうか。

 コンビニ大手セブン-イレブンは公式サイトの中で、停電時に一部の店舗で停止することがあるサービスとして、次の10サービスを挙げています。

・レシートの発行
・電子マネー
・クレジットカード等の利用
・電子マネーnanacoポイントサービス
・公共料金などの各種支払い
・プリペイドカード、金券の販売
・宅急便、メール便
・インターネット注文商品の支払い、受け取り
・ATM
・マルチコピー機サービス全般 など

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