みなさんは、どんなときに転職したいと思いますか。2020年7月~2021年6月の1年間に転職した20歳~59歳の男女正社員768人のデータを元に、「転職理由」について調査を実施したところ、転職理由の1位は「給与が低い・昇給が見込めない」でした。なお、上位3位までを評価や昇給の理由が占める結果となったそうです。
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、2021年8月に実施した調査です。
「転職理由」を聞いたところ、1位は「給与が低い・昇給が見込めない」(35.0%)でした。次いで、2位「昇進・キャリアアップが望めない」(29.4%)、3位「会社の評価方法に不満があった」(26.8%)といった回答が続き、評価や昇進に関する不満が3位までを占めました。一方で、人間関係の理由は4位「社内の雰囲気が悪い」(26.7%)、10位「尊敬できる人がいない」(23.2%)の2つがトップ10にランクインしたそうです。
また、ランキング10位以下に目を向けてみると、同率12位「意見が言いにくい/通らない」「人間関係が悪い/うまくいかない」(18.7%)、14位「個人の成果で評価されない」(18.2%)、15位「ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど)」(15.0%)など、トップ10には見られなかった、会社の風土や働く環境に関する理由がランクインしました。
ちなみに、ランキングの最下位は「転勤が多い/転勤したくない」(3.8%)でした。これは、コロナ下でテレワークの導入が加速し、働く場所を問わない勤務形態が生まれていることに加え、一部の企業で転勤制度の見直しが進んだことなどが要因と考えられるといいます。
男性の転職理由を見ると、1位から4位までが総合ランキングと同じ結果になりました。5位以下は、順位が変動するものの、総合ランキングと同じ転職理由がランクインした一方で、女性の転職理由と比較すると、5位「社員を育てる環境がない」(28.5%)は、女性ランキングではTOP10圏外でした。
また、女性の転職理由を見ると、1位と2位は、総合ランキングと同じ順位となりました。4位「離職率が高い」(24.4%)は、総合ランキングでは11位(21.5%)、男性ランキングではTOP10圏外であり、離職率を転職理由として挙げる人の割合は、男性に比べて女性のほうが高い傾向にあることが分かったそうです。また、ランクインしている理由は男性ランキングと変わらないものの、順位には差が見られ、女性ランキング3位の「肉体的または、精神的につらい」(25.9%)は、男性では10位となっていました。