今回、ご紹介するのは『レバニラ』!時折、無性に食べたくなるのは、筆者だけでしょうか?定食の定番でもあり、元気になりたいときに選ぶメニューのひとつではないでしょうか。おうちでさっと作ることができますので、ぜひ試してみてくださいね。
ニラレバ?レバニラ?
「レバニラ」、「ニラレバ」、皆さんが呼んでいるのはどちらでしょう?よく行くお店のメニューはなんと表記されていますか?どちらとも違和感なく読んで、同じメニューを想像してしまっているように思います。
一般的には「レバニラ」と呼んでいる人の方が多いそうです。中国語では「韮菜炒牛肝」もしくは「韭菜炒猪肝」なので、「ニラレバ」の順になっていて、中国語に従えば「ニラレバ炒め」になります。一説には、1971年に放送が始まったテレビアニメ「天才バカボン」の主人公、バカボンのパパの大好物だそうで、アニメ中に何度も「レバニラ炒め」と連呼することもあり、世の中に定着したのではないかとも言われています。西から太陽が昇る、などひねりの効いた思考回路の持ち主であるバカボンのパパの独自の呼び名から広まったのかもしれないと思うと、なんだか面白いですよね。
レバニラの秘密
元気になるイメージがついているレバニラには、どんな栄養があるのかを簡単にご紹介します。
レバーには鉄分が多く含まれており、その中でも「ヘム鉄」という、体内吸収率が高い鉄分を含んでいます。肉類には珍しいビタミンAも豊富です。ビタミンAは、1日あたりの摂取目安がある栄養素なので、食べ過ぎてしまわないように注意が必要です。鶏レバーは、葉酸やビタミンB1も豊富に含まれています。牛・豚に比べて最も低カロリーになります。豚レバーは、タンパク質が多いので、運動後などの疲労回復に良いかもしれませんね。牛レバーはビタミンB12が最も多く、味が良いと言われています。
ニラは緑黄色野菜に分類され、βーカロテンやビタミンC、カルシウム、食物繊維などが含まれた、栄養豊富な野菜です。しかし、ニンニクや玉ねぎなどに多く含まれているにおいの成分のアリシンも多く含まれ、また不溶性食物繊維も含んでいるため、食べすぎに注意しましょう。おおよそ100gで1日に必要な緑黄色野菜の8割の量に相当します。
独特の味や香りがある食材を使うレバニラの調理のコツについても少し触れておきます。
鶏レバーを使う場合は、カットした後に塩水で血抜きをしましょう。20分程度で大丈夫です。豚レバー、牛レバーについては切った後に水洗いして、浸かる程度の牛乳を注いで置いておきましょう。30分程度でかなり違ってくると思います。いずれの場合にも、炒める前にしっかりとキッチンペーパーなどで水分を拭うようにしましょう。ニラについてはすぐにしんなりして、同時に、ビタミンB、Cが水に溶け出てしまいやすいので、サッと調理することを意識しましょう。
作ってみよう!
<材料>2~3人前
レバー(牛・豚・鶏) 200g
牛乳 100ml程度
塩・こしょう 少々
ニラ 1束
もやし 1袋
サラダ油 適量
しょうゆ 大さじ3
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
片栗粉 小さじ1/2
水 50cc
<作り方>
1. レバーは流水で洗い流し、牛乳や塩水に30分ほど浸けておきます。
2. レバーについている水分をキッチンペーパーなどでしっかりと拭い、塩・こしょうを軽く振って、分量外の片栗粉をまぶしつけます。
3. ニラは5cmほどの長さで切っておきます。
4. しょうゆ、酒、砂糖、オイスターソース、鶏がらスープの素、片栗粉、水を混ぜ合わせておきます。
5. フライパンにサラダ油を引いて、中火で熱します。
6. レバーを入れて、両面を1〜2分程度ずつ、揚げ焼きにします。
7. もやしを加えて、炒め合わせます。
8. もやしがしんなりとし始めたら、ニラと4の調味料を加えて、炒め合わせたら完成です!
やっぱり炊き立ての白米と一緒に食べたくなりますね!