あのねのね『ネコニャンニャンニャン』が若者の間でブーム “生みの親”原田伸郎「とにかくびっくりしています」

ラジオ関西 ラジオ関西

 2022年2月22日がやってきました! 「2」が6つも続くのは1222年2月22日以来、800年ぶり。ちなみに、800年前は鎌倉時代でした。

 2月22日は「ニャンニャンニャン(222)」の語呂合わせにちなんで「猫の日」として知られていますが、これだけ「2」がならぶと、空前の猫ブームのいま、何かせずにはいられない気持ちになります。

 そんな中、10代を中心に人気の15秒前後のショートムービープラットフォーム「TikTok」で、とあるブームが起こっています。

 それは1979年にリリースされた、フォークデュオ「あのねのね」のシングル「ネコニャンニャンニャン」にあわせて、リップシンク(口パク)で歌う動画です。

「合言葉は? 合言葉は? ネコニャンニャンニャン いぬワンワンワン カエルもアヒルもガーガーガー」という曲にあわせて、リップシンクの女子中高生をはじめ、写真へのネコミミ加工、オリジナルイラストやアニメーション動画など、2月に入り瞬く間に投稿数が増加。当時も人気だった「ネコニャンニャンニャン」を知らない世代の間で大ブームとなっています。

 そこで「ネコニャンニャンニャン」の“生みの親”、「あのねのね」の原田伸郎さんを直撃しました。

 今、小学生から20代の間で「ネコニャンニャンニャン」が流行していることは、ご本人の耳にも入っていたそうで、「とにかくびっくりしています! いろんなパターンで楽しんでくれているのでうれしいです!」とニコニコ。

 この曲ができあがったプロセスも聞いてみました。京都産業大学落語研究会に所属していた、伸郎さん。ある日、息を吸いながら声を出すギャグ「ガーガーガー」を発明。落研で連発していたところ先輩に「おもしろくない」と言われ、怒り心頭。「いつか絶対にこの『ガーガーガー』を使って笑わせてやる!」と思い続けた結果、「ガーガーガー」と鳴くカエルとアヒルをはじめ、「ニャンニャンニャン」というネコ、「ワンワンワン」と吠える犬が、みんなで宇宙船に乗って地球を飛び出す壮大なストーリー「ネコニャンニャンニャン」の誕生となったそうです。この曲は1979年のヒットチャートをにぎわす大ヒット曲となりました。

 TikTok動画にはさまざまな種類の「#ネコニャンニャンニャン」動画が投稿されており、人気ユーチューバーも動画をアップ。また、多く再生されている動画の1つには、台所のお母さんにむかって「ネコニャンニャンニャン」を披露する娘に「なつかしいなぁ」という母の姿も。「え? お母さん、これ知ってるの?」(娘)、「知ってるよ、ガーガーガーは息を吸いながら出すねん」(母)と、母から娘への「ガーガーガー」伝導シーンも登場しています。

 伸郎さんは時を超えるブームに、「あのねのね結成から来年で半世紀(はんせいき)。反省(はんせい)しています……」とダジャレを交えつつ、「『ネコニャンニャンニャン』の歌詞が『合言葉』となって、世代を超えた絆が生まれていることを喜んでいます!」と話していました。

 なお、伸郎さんは、パーソナリティーをつとめるラジオ番組『原田伸郎のびのび金ようび』(ラジオ関西)のTikTokアカウントを通じて、オリジナル動画も投稿。本家登場としても話題になりました。

 次に「2」がならぶのは、2222年2月22日。200年後のネコニャンブームにも、今から期待が膨らみますね!

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース