国民民主党の榛葉幹事長が近所の子どもから「ヤギおじさん」と呼ばれる理由 頼りは「こくみんうさぎ」だが

安積 明子 安積 明子

 ヤギのおじさんが悩みを打ち明けるのは、ウサギだった!2月11日に行われた国民民主党の党大会で、榛葉賀津也(しんば・かづや)幹事長が“秘話”を披露した。

 参議院静岡県選挙区選出の榛葉氏は、参議院民進党国対委員長に就任した6年前に、多忙のために所有する畑の草を刈り獲れず、草を食べてくれるヤギを飼い始めた。最初は雄ヤギで、名前は「ケビン」。「ケビン」は間もなく奥さんを迎え、子供が生まれて今では6匹ほどのファミリーになった。榛葉氏は近所の子どもたちから「ヤギのおじさん」と呼ばれ、これが人気の一翼となっている。またヤギの世話をしている時が、党務や政務で緊張を強いられる榛葉氏がリラックスできる時のようだ。

 しかし党の幹事長として榛葉氏が心の内を明かす相手は、ヤギではなくもっぱらこくみんうさぎだとか。こくみんうさぎとは国民民主党公認のマスコットキャラクターで、長い耳は「みんなの声を聞く」ためで、大きな目は「真実を見る」ためだという。もっとも口が小さく閉じられているのは、発信力が乏しいことを示しているのかもしれない。だがそういう“口の堅さ”を信頼して、榛葉氏はこくみんうさぎに玉木雄一郎代表にも言えない愚痴をこぼしていたのだろう。

 榛葉氏によると、こくみんうさぎは「筋肉質になって、全力で頑張る!」と言って励ましてくれたとか。そしてムキムキにパワーアップしたこくみんうさぎの最終目標は、「千葉のネズミ」に追いつき追い越すこととか。「千葉のネズミ」とはワールドワイドな人気を誇るあの超有名なキャラクターだが、榛葉氏はそんな巨人に挑もうとするこくみんうさぎの姿勢を、自民党に対する国民民主党に重ねているのかもしれない。

 国民民主党は昨年の衆議院選で小選挙区での現職全員が当選した上、比例区でも健闘して3議席を増やして11議席を獲得した。共産党と一線を画し、政策を実現する姿勢が評価されたと分析するが、今年の参議院選ではその勢いを保持できるか。そもそも参議院選は政権選択選挙ではないが、次回の参議院選はこれからの政治の動向を決する極めて重要な選挙だ。参議院議員の幹事長として責任は非常に重い。

 なお榛葉氏が頼りにするこくみんうさぎもこの時の大会に登場したが、相変わらずウエストのくびれはなく、移動する際には2人の男性の介添えが欠かせず、筋肉質な体形とほど遠い。そんなストレスは地元にいるヤギの「ケビン」に癒してもらいつつ、国民民主党の要である榛葉幹事長の進撃はこれからも続いていく。

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