2月4日にいよいよ北京五輪が開幕します。神戸市東灘区にある弓弦羽(ゆづるは)神社では、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手への応援メッセージが書かれた絵馬がずらりと並んでいます。
同神社は羽生選手と名前が似ていることからファンの「聖地」となっています。羽生選手自身もこれまでに4回訪れています。
奉納されている絵馬には、五輪3連覇を願う言葉やクワッドアクセル(4回転半ジャンプ=4A)の成功を祈るメッセージが書かれていました。
「羽生結弦選手が北京オリンピックで金メダルをとれますように。4A成功する!!」
「万全の体調で4A成功とともに北京で優勝しますように!」
「羽生結弦君が完璧な4Aを決めて北京オリンピックで金メダルを取りますように!お願い致します。羽生君の夢はファン皆の夢です。神様、怪我の無いようお守りください。」
「FLY YUZU 羽生選手の願いが叶いますように」
「推しが幸せでありますように。北京金」
羽生選手の写真やイラスト、羽生選手が大好きな「くまのプーさん」のシール、カラフルなビーズなどを使った色とりどりのデコレーション絵馬が並んでいます。黄色いくまのぬいぐるみもありました。兵庫、奈良など関西圏のほかに、東京や群馬、北海道から訪れたファンもいたようです。
参拝者はその華やかな絵馬を見て「すごい!」「みんな手が込んでるね」「愛があふれてますね」などと楽しんでいる様子でした。
4Aの成功を祈るメッセージに、大阪から来た50代の男性は「会社の若い子は羽生選手世代が多いけど、挑戦というものに二の足を踏んでいる子が多いんです。レジェンドもそれだけ努力しているんだと、4回転半ジャンプに挑む気持ちを若手に伝えたい。挑戦する気持ちに感服です」と話していました。
同神社の権禰宜(ごんねぎ)の浅利卓見さんにお話を伺いました。
――神社内の絵馬は何枚ですか?
「全部数えたわけではないんですけど、1列だいたい80くらいあって、それを本数分計算するとだいたい2000ちょっと、3000弱くらいのところになってきます」
――そのうち羽生選手に関するものは?
「今掛かっている絵馬が12月中旬から今に至るまでの絵馬の総数になってくるので、地域の方とかの絵馬の方がまだ若干多いのかな。それでもやっぱり半数くらいですかね」
――新型コロナウイルス禍ですが、参拝者の数はどうですか?
「(羽生選手)関連で来られる方はいます。ただ前回のオリンピックに比べると、条件がコロナの前の移動制限がないっていうことで、だいぶ違いはあるんですけど、おそらく関西圏の方が来られてというところですね」
――14年のソチ、18年の平昌に比べると少ないですか?
「そうですね。やはりどうしても全国から来るのが関西圏だけっていう状況もありますし、ソチ、平昌に関してはアジア圏とか海外の方も来られていたので、それを考えると少ないは少ないですね」
――羽生選手が五輪代表に内定した昨年末からはどうですか?
「それまではみなさん自粛している方もいらっしゃいましたし、ファンの方が来られてもちらほらでしたけど、大会に出るにあたって、内定が出ましたということで、徐々に増えて、今回北京オリンピック間近ですので、今週の土日も先週の土日もちょいちょいというところ。みなさんだいたい絵馬を受けられるのが多いです」
――最後に何か応援メッセージをお願いします。
「ご自身の練習とか、そういうところで培った力というものを、あとは声援とか自信というものを力に変えて、高い目標、今回はオリンピックですので、金メダルという高い目標に少しでも近づいていただけたらとご祈念申し上げている次第でございます」