いよいよ今週末に「大学入学共通テスト」が実施され、受験シーズンが本格化します。そんな中、東京・神田明神文化交流館「EDOCCO」 内の「cafe MASU MASU」で販売されているドリンクが話題を集めています。それは「神社声援」と書いて「ジンジャエール」と読みます。
そのネーミングセンスに、ネット上では「すごいご利益がありそうな飲み物」「今年の初詣でも3本買いました」「おもしろい!受験生頑張れ!」「定期的にバズる神田明神の神社声援」といった声が上がっています。
同店のサイトでは「神田明神様からの声援をお手元に!心願成就のお祓いをすませたありがたい『ジンジャーエール』です」と紹介されています。
従業員の大野美奈さんに話を聞きました。
――「神社声援」はいつから販売しているのですか?
「18年12月に(同店が)オープンして、そのときからです」
――お値段はいくらですか
1本350円です。ネットでは配送料なども加わるので、商品の単価としては1本350円。贈答用にお箱にお入れしているものが3種類あって、3本、8本、24本入りでそれぞれお値段が変わってきます。1本は245ミリリットルです。
――ネットなどで話題となっています。売れ行きはどうですか?
「お正月に入ってから、ツイッターですごく話題になっているみたいです。それからお買い求めになる方がすごく多くて。3本のお箱がすごく売れています。前からSNSに上げていただいている方もいらっしゃったと思いますが、今年に入ってからまたさらに、という感じです」
――反響を見て、いかがですか?
「本当にありがたい限りですね。(今年の反響は)今までで1番かなと思います」
――どんな人が飲んでいますか?
「ご本人というよりは、ご家族とかお知り合いの方が、贈り物として買いに来る方が多いかなという印象です」
――いよいよ大学入学共通テストが行われます。受験生らしき人の姿は?
「それもいらっしゃいます。お母様が買いに来られたり、「ご友人の息子さんが受験なんで」っておっしゃっているお客様もいらっしゃいました」
――ネーミングは誰のアイデアですか?
「弊社の社長のアイデアです。ダジャレみたいなのがけっこう好きで」
――どんな味ですか
「かなりさっぱりしているんですよ。よく飲食店に出てくるようなジンジャーエールはけっこう甘いと思うんですけど、うちの「神社声援」はドライで辛口なんで、さっぱり飲めるんです。生のショウガがすりおろして入っているんです。それが沈殿しているんで、飲む前に振って飲んでいただくような飲み物です」
――通信販売も好調のようで。
「通販も一気に数が増えました。今、お参りに来られない方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方法でご友人を応援されたりとかあると思います」
◆神田明神は東京都千代田区にあり、正式名称は神田神社。神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、築地魚市場など108町会の総氏神で、「明神さま」の名で親しまれています。社伝によると、天平2年(730)に出雲氏族で大己貴命(おおなむちのみこと)の子孫・真神田臣(まかんだおみ)により武蔵国豊島郡芝崎村、現在の東京都千代田区大手町・将門塚周辺に創建されました。