雪が降った際、車のワイパーを立てるか否かで雪国出身者かどうかわかるという投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
「関東で雪国出身者あるいは経験者を見分けるところ。」と画像をまじえ件の投稿をしたのは株式会社ホロラボ所属デザイナーのmasanagaさん(@tasklong)。
masanagaさんが撮影した画像に写る4台の車のうち2台はワイパーを立てているが、この光景にシンパシーを感じる人は一定数いるようだ。masanagaさんの投稿に対し、雪国出身者とおぼしきSNSユーザー達からは
「降ってきたら即ワイパー立てて、朝は熱めのぬるま湯〜熱湯を車体にかけて雪溶かしのお手伝いしてたの思い出した😂‼️ 関東は雪❄️ですぐ電車止まる🚃なぁと思った。雪国育ちの人は歩き方違うから滅多に転ばないよね。」
「雪落としは、家での雪落としのと、出先用の車内積み2本持つ。」
「リアワイパーは必需品、バックカメラが雪まみれ、氷漬けになって役立たずになるから。」
「あとは水抜きをするかどうか これをしなかったがために水道管凍らせる家庭をしり目に普通に使う我が家」
「以前、雪が降る予報で夜勤で出勤した時に気を利かせて駐車場の営業車のワイパーを全部立てたら、思ったほど降らずに翌朝出勤してきた営業に『なんかワイパー立てるイタズラされてた』と言われたことがあるので、それ以来立てなくなりました。」
など数々のコメントが寄せられている。
masanagaさんにお話をうかがってみた。
--雪国ではこうやってワイパーを上げておくのが常識なのでしょうか?
masanaga:私自身は雪国出身ではありませんが、学生時代は山形県に住んでおりました。雪が降っても年に数回、積もっても数センチな地域の出身だったので、春まで溶けない雪国の景色は珍しかったのですがその中でも目を引いたのが雪の中から飛び出た車のワイパーでした。常識と言うか雪国の生活の知恵的な物だと思っています。
--ワイパーを上げない状態でフロントガラスに雪が積もるとどうなってしまうのでしょうか?
masanaga:ワイパーを上げずにいると一般的には雪の重みや凍結で破損したり、除雪の妨げにもなると言われています。十分な除雪を行わずにワイパーを動かしても破損の恐れがあるので、なるべく除雪の手間を減らして車を発進させるためのアイデアかなと思います。
--今回のSNS上の反響についてご感想をお聞かせください。
masanaga:正直ここまで反応があったことには驚いています。ただ、豪雪地帯では逆に折れる恐れがあるためワイパーを上げないという意見も見られたので、雪国と一言で言っても地域や積雪量によっても対応が違う事が知ることが出来たのは良かったです。ツイート内でもワイパーを上げる事が対応として正しいかどうかと言うのは書いてないのですが、この写真で分かるのは雪国の人は雪に備える事を知っている、という事かなと思います。
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雪国の方にとっては今さらかも知れないが、ふだんあまり雪が降らない地域の方には、大雪に遭った際はぜひ役立てていただきたい知識だ。
なお、今回の話題を提供してくれたmasanagaさんが所属するホロラボでは現在「みんキャプ」というスマートフォンを使った3Dキャプチャーイベントを開催中。気になる街中の色々な物を3Dキャプチャーで切り取ってみんなで見せ合おうという催しだ。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
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【masanagaさん関連情報】
▽Twitterアカウント
https://twitter.com/tasklong
▽みんキャプ公式サイト
https://mincap.tomap.app/