「知らなかった!」八ッ橋の皮とは?…「真面目にコレは伝えていきたい!」「とりあえずどっちも大好き」

太田 浩子 太田 浩子

 八ッ橋についてつぶやいたツイートが注目されました。

「うっうっ、クソリプになってしまう余談ではございますが『餡なしの八ツ橋の皮』それは生八ツ橋本体なんだ…!八ツ橋というのはお煎餅みたいなお菓子で、それの生が生八ツ橋で、生八ツ橋で餡子を包んだのが『おたべ』とかなんだ…!!!!」

 投稿したのは「カワウソ祭(@otter_fes)」さん。このツイートに対して「し…知らなかった…」「真面目にコレは伝えていきたい! 私は八ツ橋が好きなのだ!」と、ツイートは2.3万以上の“いいね”がつきました。

 八ッ橋は京都の代表的なお菓子で、米粉と砂糖とニッキの生地を焼き上げたものなのですが、関連商品を混同してしまっている人も多いようです。

「しらなかった 皮だけ食べたいとか言ってたのは 生八ツ橋食べたいが正解だったのですねー」

「学生の時に八ツ橋屋でバイトして生八ツ橋を『皮』て言うのも、八ツ橋を硬いやつとか煎餅とか言うのが違うと知りました あと『おたべ』は商品名だよー!って(笑) 個人的に生八ツ橋が1番好きです。あと変わり種でチョコ入り八ツ橋はたまーに食べたくなります」

「何あたりまえのこと言ってるのか オチはどこだ? そもそも『生八ツ橋の皮てw』と思ってたら まさかの反応たちにビックリ 知らない人がこんなに居たなんて」

「その辺を理解出来てませんでした(*´∀`)急に食べたくなりました」

と「どこがクソリプなんだ? 神リプじゃあないか」と感謝する声や、「とりあえずどっちも大好き(^-^)」と八ッ橋好きな人のコメントが集まっています。ツイートしたカワウソ祭さんに聞きました。

──少し前に、バニラアイスを「餡なしの八ツ橋の皮」で包むと美味しい!というツイートが話題になっていました。それを受けてのツイートだったのでしょうか?

 おっしゃる通り「八ツ橋の皮」という表記のTweetが目に付き、良いレシピだし、おせっかいだけど、ひとこと言わせて…と思いました。

──「バニラの生八ツ橋包み」ってすごく美味しそう!と思ったのですが、私も八ッ橋について曖昧にしていたので「皮」には全く意識がいきませんでした。

 京都出身で東京在住のため、地元トークなどでよく「生八ツ橋好きだよ(あんこの入ったものを指して)」という会話になります。その度に話を脱線させるのも悪いと思いつつ、やんわり訂正しています。

──気になっちゃうのですね(笑)。「知らなかった!」という人がやっぱり多かったです。

 寄せられた声に鹿児島の「かるかん」も餡が入ってない、白いふわふわ部分が本体なんですよ!などの知識が寄せられて面白かったです。こうした些細な豆知識がきっかけでも、全国のおいしいもの情報が交換できて嬉しかったです。

──「かるかん」も知らない人がいそうですね。八ッ橋にどんな印象をお持ちですか?

 「名物にうまいものなし」といった不名誉な言葉もありますが、八ッ橋はじめ京都の名物はおいしいものばかりです。京都在住の折から地元のお菓子は比較的よく食べていましたが、八ッ橋も同様です。また、焼き・生問わず商品開発が優れているイメージです。「固い八ッ橋」を砕いてチョコと固めた八ッ橋クランチもおいしいので、帰省の手土産に買うこともあります。

八ッ橋を作る老舗メーカーに聞きました

──生八ツ橋にあんが入っている商品と、生八ッ橋を混同されていると感じられることはありますか?

 若い方は特に「八ッ橋=あん入り生八ッ橋」と思っておられる方が多く、中には八ッ橋(焼いた物)、生八ッ橋(餡の入ってない物)を知られない方もおられましたし、京都の若い方は八ッ橋を食べた事が無いと言われる方もおられ驚いたりもしました。

──京都の人でも食べたことがない人がいるのですね!

 京みやげと言えば八ッ橋と言ってくださる方もまだまだ多いのですが、京みやげも多種に、特に洋菓子も増えてきておりますので、八ッ橋が話題に上るのは本当にありがたいと思っております。八ッ橋が話題になり同業他社を含め、八ッ橋業界が活性化してくれることを願います。

──生八ツ橋もフルーツやチョコレートなどバリエーションが豊富になっていますね。

 弊社は八ッ橋(焼いた物)に力を入れておりますし、基本のにっき生地と抹茶生地につぶあんを入れた商品をメインにしており、これからもその基本は変わらないと思います。新たな挑戦も別ブランドで続けていければと思っております。

 ◇ ◇

 八ッ橋についてツイートしたカワウソ祭さんは、新宿ゴールデン街のBAR西瓜糖(@bar_suikato)で隔週火曜日の店番をされているほか、四ツ谷荒木町で30年続くBAR花曇りでもお手伝いしているそうです。「日本各地の名物やその土地の歴史について語らうのが好きなので、ぜひ飲みに来てください!」と呼びかけられています。

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