関東からでも通学可能!? 1限授業に間に合うエリアを示した「立命館大学 衣笠キャンパス1限マップ」が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

津山駅(岡山県)からなら4時54分、取手駅(茨城県)からなら4時44分……。

鉄道を使って、何時に家を出れば朝9時の1限に間に合うかを示した「立命館大学 衣笠キャンパス1限マップ」がSNS上で大きな注目を集めている。

このマップを制作したのは立命館大学のサークル、立命館大学地理学研究会(@Rits_Chiriken)。

「【立命館大学の学生諸君にお知らせ】

立命館大学衣笠キャンパスの1限授業(9:00〜)には、
2021年12月現在、以下の範囲から間に合うことをお知らせします。

実家から挑戦するもよし、
北端、南端、西端、東端からのエクストリーム通学をコンプリートするもよし

皆様のチャレンジをお待ちしています。」

遠距離通学を経験したことのある人なら、どこからであれば1限授業に間に合うかは大きな関心事。このマップに対し、SNSユーザー達からは

「うちでも作ってみようかな……!(※同志社大学地理学研究会の投稿)」

「昔BKCまで遠距離通学していましたが、そんな比じゃないエクストリーム通学が各地で出来るのを知って感激です❗️❗️」

「このマップをみて、大学時代に実家のある伊予西条から4:49発の列車に乗って福岡県内の大学の1限にエクストリーム通学したのを思い出した😅」

「東京駅6:00始発のぞみで通う前提でワロタ」

「すごい!八千代緑が丘から立命館大学の一限に間に合う!絶対やりたくない!」

など数々のコメントが寄せられている。

マップ制作にあたった地理研の会員にお話をうかがってみた。

--このマップを制作された経緯をお聞かせください。

地理研:このマップは元々、11月に行われた立命館大学衣笠キャンパスでの学園祭の展示物の一つとして制作したものです。コロナ禍で外出しづらくなり、地理や地図に触れる機会が減っている今だからこそ、学園祭の機会に大学以外からもいらっしゃる来場者のみなさんに、地理や地図に関心を持ってほしいという考えの下、制作致しました。

--エリアマップは広域にわたりますが、実際にこんな遠方から衣笠キャンパスの1限授業に通っている学生がいるのでしょうか?

地理研:大阪や兵庫、奈良などから通う学生は一定数います。また、知り合いではおりませんでしたが、Twitterに寄せられた反応を見る限り、実際に三重県の近鉄エリアから通っている方などの遠方通学勢もいらっしゃるようで、地理研の会員でも驚きましたし、会の中で話題となりました。

新幹線通学については、名古屋駅から京都駅の定期券でも月8万円以上かかることから、通勤費負担のような制度の無い学生の身分ではあまり現実的ではないかもしれません。

--制作にあたりご苦労されたこと、こだわられたことなどお聞かせください。

地理研:ひとつひとつの駅の出発時刻を調べて入力していったため、やはり相応の時間がかかりました。また、必ずしも乗換案内の検索結果が最適であるとは限らず、工夫次第でさらに遅く出発できる例がいくつもありました。

さらに、細かい部分は時刻表をくまなく調べたり、立命館大学地理学研究会の成果物としてのクオリティで発表するために、立命館大学の地理学の専攻で学べる「GIS(地理情報システム)ソフト」を用いて出発時刻に分けてプロットしていく作業だったりと、作業量と質の追求の両面で苦労しました。

--SNS上の反響へのご感想をお聞かせください。

地理研:Twitterでは予想以上の反響を頂いたと驚いています。反応は立命館大生だけに限らず、関東地方など遠方の学生や、学生時代に遠距離通学をしていた社会人の方からもコメントをいただくことができました。またこのような取材の機会にも驚いていて、納得いく書き方、言葉の伝え方にも苦労しました(笑)。

1限マップに関心を持ってくださった方々の実際の経験談なども多数寄せられていて、楽しく読ませていただいています。なかなか旅行に行きづらい情勢は続いていますが、このマップを通じて、みなさんに地理や地図に関心を持っていただけたなら嬉しいです。

◇ ◇

地理研によれば「実際に挑戦した方がいらっしゃればお礼やTwitterでの告知を検討している」とのこと。また今後、地理研の会員が挑戦した記録がTwitterで発信される可能性もあるそうだ。今後の立命館大学地理学研究会の動向から目が離せない。

立命館大学地理学研究会 関連情報

メッセージ「立命館地理研は、1939年から82年続いているサークルで、OBの方には複数名が現在地理学の教授職の方がいらっしゃり、立命館大学で教えられている方もいます。インカレではありませんが、立命館大学の学生であれば1回生に限らず、地域研究学域(地理学)の生徒に限らず誰でも歓迎しています。ご興味持って頂いた方はぜひ一度公式Twitterよりご連絡下さい。」

Twitterアカウント:https://twitter.com/Rits_Chiriken

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