この年末年始、ポイントは「寒さが厳しくなること」です。特にクリスマス~大晦日頃は、日本付近に寒波がやってくるため、全国的にいつもの年よりも一段と寒くなるでしょう。体調管理に注意が必要です。気象庁が発表した、最新の1か月予報です。
この先1か月 日本海側は大雪に
気象庁は16日、1か月予報を発表しました。それによりますと、この先1か月全体は、冬型の気圧配置になりやすく、寒気が南下しやすくなりそうです。
まず、17日~18日頃は、冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に「冬の嵐」となるでしょう。暴風雪や大雪のおそれがあり、太平洋側でも初雪の所がありそうです。交通機関への影響も心配されますので、無理をしないで、予定の変更やお出かけを控えることも検討してください。
その後、1か月全体をみても、日本海側の降雪量は、北・東日本で「平年より多く」、西日本では「平年並みか多い」予想です。
特に、北海道の日本海側、東北の日本海側、北陸は22日頃から、近畿の日本海側では26日頃から降雪量がかなり多くなる可能性があり、「大雪に関する早期天候情報」も発表されています。
日本海側は、いつもの年末年始より大雪が予想され、雪が一気に積もる可能性があります。普段から雪に慣れている所とはいえ、除雪作業は、安全をしっかり確認するのはもちろん、必ず複数で、声を掛け合って行ってください。
【18日~24日】北日本は 一足早く 寒気の影響
そして、気温は、週ごとに「変化」が予想されます。詳しく見ていきます。
18日~24日の平均気温は、沖縄・奄美や西日本、東日本では「平年並み」でしょう。一方、寒気の影響を受けやすいため、北日本では「平年より低い」予想です。
22日は二十四節気の「冬至」で、暦では冬の真ん中ですが、寒さはこれからが本番です。クリスマスを前に、風邪などひかないよう、ゆず湯に入って、体をしっかり温めてください。
ただ、冬のお風呂は、脱衣所・浴室と、浴槽のお湯の「温度差」が大きくなるのが注意点です。急激な温度の変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」が発生しやすくなりますので、十分お気をつけください。
【25日~31日】クリスマス~大晦日は 全国的に いつもより寒く
そして、25日~31日になると、「いつもより寒いエリア」が広がりそうです。
この期間の平均気温は、北・東・西日本では「平年より低い」でしょう。沖縄・奄美は「平年並みか低い」予想です。
冬型の気圧配置が強まり、寒気が南下しやすい傾向で、年末寒波がやってくる可能性が高くなっています。また、北・東日本の日本海側を中心に、かなりの大雪となる可能性があります。
クリスマス~大晦日で、何かと忙しい時期ですが、移動される方は最新の気象情報だけでなく、交通情報も確認してください。
【1月1日~14日】年明けは 西日本を中心に 低温傾向が続く
そして、年明けは、寒気の流れ込み方が変わるでしょう。
西から寒気が入りやすい傾向になるため、1月1日~14日の平均気温は、沖縄・奄美と西日本で「平年並みか低い」予想です。お正月や仕事始めなどは、しっかりした寒さ対策を心がけてください。
一方、東・北日本では、この期間の平均気温は「ほぼ平年並み」の予想です。平年ですと、この時期の最低気温は、札幌では氷点下6℃前後です。気温が氷点下4℃以下になると、水道の凍結に注意が必要です。
また、東京では、平年ですと、この期間の最低気温は1.5℃前後です。冬らしい寒さで、底冷えする日が増えそうですので、年の初めに体調を崩さないよう、ご注意ください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方