「面倒だな」と思うママ友も…「97%はその後の人生に関係ない人たち」20年後もお付き合いしている割合を計算

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保育園や学校もそろそろ落ち着いてきた頃です。子ども達は新しいお友達を作って、毎日興奮している時期でしょうか。ママはどうでしょう。早速、ママ友とトラブルまでいかなくても「面倒だな」と思うような出来事にも遭遇しているかもしれませんね。そんな時、ちょっと考えてみて欲しいのです。

150人のママたちと出会ったと仮定すると…

単純な計算をしてみましょう。保育園でも幼稚園でもいいのですが、同じ年齢の「同級生」と考えて50人の子どもが通っているとします。小学校は1学年60名だったとしましょう。1度も同じクラスにならない子とかもいるし、人数だって違うと思いますが、みなさんは自分の子を通じて、

・保育園・幼稚園で50人
・小学校で60人

110人のママと知り合います。公園や子ども会、サークルやらで、プラス40人のママも加えておきます。つまり、合計150人ですね…。

子どもを通じて「顔見知りになる」関係ですから、全ての人と仲良くなるわけではありません。シンプルに考えてみて下さい。保育園、幼稚園、小学校と10数年の間に150名の「ママ」を知るのです。

うちの長男は既に社会人ですから、私自身の例で言うと、小学校卒業までに知り合った(顔をみたことのある)ママたちの中で当時「お茶くらいはした事がある」人を数えたら、たぶん40~50人にはなるでしょう。ですが、今も定期的に連絡をとりあい、たまには飲んだりランチしたりするのは、と数えてみたら、片手で足りてしまいました。5人~6人といった程度なんです。という事は、

(5÷150)×100=3.33…

実際には、長男が小学校の時は4クラスあったのでもっと大勢のママと出会っています。そんなわけで、なんとも雑な計算なんですが、それでも、小学校までに150人を越えるママと知り合い、そして20年後も「ランチしない?」と誘い合っているママ友はわずか5人。割合にすれば、「たったの3%」になります。

やがて「疎遠になっていく」ママ友との関係

クラス会や保護者会、年度初めには自己紹介をするところが多いでしょう。「ああ、この人があの子のママか」と思ったり、彼女よく近所の公園で見かけるけど、うちの子と同じクラスだったんだ、なんて思ったり。

それでも、運動会を見に行って同じクラスにいる子どもの名前、どれくらい言えるでしょうか。ウチの下の子が通う小学校では1クラス27名ですが、私が顔を見て「A君だ、Bちゃんね」とわかる子は半数くらい。さらにママの顔も一致してわかるとなると、10人もいません。

なんとなく見た事はある、確か同じクラスだったかも~?というくらいの認識があるママは大勢いますが、その人の名字も子どもの顔も一致しないママの方が多いんです。そもそも「大勢いるママたち」同じ保育園、幼稚園、小学校でも「ちゃんと知り合えてお話するくらいの仲になる」チャンスなんて、実はそれほどないんですね。

それでも、私の上の子の体験では、小学校前までは母子セットで誘い合う事も多かったですから、十数人の仲良し班がありました。中にはファミリー単位で、週末に遊びに行くくらい親しくしていたお宅もありました。

小学校では、夜飲みに行っていた仲間もいます。遠くの身内よりナントカ、ではありませんが、同じような環境で子育てをしているママ友とは「あのママはね」「今度の担任は」「知ってる?新しく出来た塾って」…山ほど共有するものがあり、盛り上がる「ネタ」が常にありました。スーパーで出会ったら、そのまま30分も立ち話していた事も。

でも小学校を卒業し、やがて中学校では保護者会の時にランチをする程度になり、仕切り役のママが開いてくれた忘年会で「ひさしぶりねぇ!」となっていきました。

高校になると進路もバラバラで子ども同士の接点も絞られていきます。年賀状で近況を知っていたのも、やがて子どもの写真がなくなり、宛名も親の名前だけになっていき、出した年賀状が住所不定で戻ってくる事もあり、そうして疎遠になっていきます。

あれほど大勢いたママたち。

子ども同士のトラブルを通じて本気で怒り、悩みを打ち明けて思わずお互いに泣いてしまったり、ほぼ毎日立ち話をしていたママも、つぶれるまで飲んで話し込んだママも、今では「顔は浮かぶんだけど、あれ、名前なんだったっけ」…20年もたてば、そんなものなんです。

子どもが運んでくる「私の友達」が出来るチャンス

ママ友との関係に悩む人が多いですね。

渦中にいる時は、本当に煩わしく思うでしょう。ワーママにとっては、それでなくても職場でも人間関係が難しい時があるというのに、それに加えてママ同士の関係にイライラしていたら、休まるヒマがありません。

子どもが小さいうち程、親も「ママ友」との関係に神経をとがらせます。ママ友が欲しい人も、いない方がラクだわ、と言う人も、結局「ママ友」というカテゴリーを気にしているけれど、ほとんどのママたちが子どもを通じて「学校」というひとつの社会を共に歩んでいるだけ。実は通りすがりの人達だと気づいているでしょうか。

最初のおおざっぱすぎる計算式を例にとれば、97%のママたちは「その後、お互いの人生に全く関係のない人たち」なのです。

これまで、そしてこれから出会うママたち。もめ事があって、嫌な思いをしたら「通りすがりの人達なんだわ」と肩をすくめてスルーしちゃいましょう。

同時に、20年もつきあえる、そんな友人との出会いもあるかもしれない。あなたの人生に生涯関わる「親しい友人」は、子どもという共通点がなくなってからも、自然と残っていくものです。たった3%でも充分ではありませんか。わかりやすいから数字を出しましたが、例えひとりだって、そんな友達ができたらいいと思いませんか。

だから、今、「本当に嫌でたまらない」「面倒くさい」ママ友との悩みは、「どうせそのうち、関わらなくなるんだから」ですましてしまいましょう。

ママ友については、大変だとか面倒だという投稿や話題ばかりが取り上げられがちです。でも…。

それより、「子どもがいるおかげで、大勢のママ達と知り合えた」その中で「これからずっと先までつきあえる、本当の友達との縁もあるかもしれない」そこを大事にしてみるという手もあります。

私の経験上ですが、人は年齢を重ねるに連れて「新しい出会い」が少なくなるように思えます。否が応でも「大勢の人と知り合うスクールライフ」実は子どもが親に届けてくれる「出会いのチャンス」という名のプレゼントのような気がするのです。

友達を作ることにやっきになる必要はないけれど、だからといって「遮断」するほど頑なになる事もないと思うのです。ママ友の悪い面だけでなく、出会える幸せや喜びも、ぜひ感じてほしい。

今夜、私、久しぶりに上の子のママ仲間と飲みに行きます。もはや更年期ネタと子ども達の「恋人に対する文句」が酒のつまみだけど。嫁の悪口になる日もそう遠くない…。

そんな日が、たぶん、あなたにもやってくるのです。

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