日本屈指の繁華街で、商業施設や駅構内の大規模な再開発が進む渋谷駅。電車でアクセスしやすい街に住むなら、どこが狙い目でしょうか。単身者向きの間取りを対象に、家賃相場の安い駅を調べたところ、一番安かったのは小田急線の「生田駅」(川崎市多摩区・渋谷まで28分)で家賃相場は4.90万円でした。また、2位は同じく小田急線の「読売ランド前駅」(川崎市多摩区・渋谷まで30分)で、家賃相場は5.00万円でした。
リクルートが運営するニュースサイト「SUUMO(スーモ)ジャーナル」の調査です。2021年5月から7月にかけて、不動産・住宅情報サイト「SUUMO」に掲載された「渋谷駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)」にある物件で、駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)を対象に、管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3~18万円で設定)。「家賃相場が安い駅」のランキング作成しました。
ランキングのトップとなった、小田急線の「生田駅」は、快速急行や通勤急行は停車しないものの、準急や通勤準急は利用できる駅といいます。明治大学の生田キャンパスや聖マリアンナ医科大学の最寄駅で、単身者には心強い手軽な飲食店やドラッグストアなどが充実しているそう。なお、学生街の一方で、閑静な住宅街としての顔も持ち、近年は小さな子どものいるファミリー層の住民も増えているといいます。
なお、ランキングの3位は同じ家賃相場6.00万円で6駅が並びました。そのうち、「中野島駅」はJR南武線の沿線駅。落ち着いた住宅街ですが、深夜0時まで営業しているスーパーや、商店街もあるので買い物環境は困ることはなさそうです。また「妙蓮寺駅」は、人気の高い東急東横線の沿線駅。横浜駅へも約6分で行くことができるほか、菊名駅からは新幹線の新横浜駅へもアクセスがいいので、出張が多いビジネスパーソンなどには魅力的だといいます。
また、3位の駅の中で同サイトが注目しているのは「武蔵浦和駅」。JR埼京線と武蔵野線の駅で、渋谷駅へは埼京線の通勤快速で30分とぎりぎりですが、乗り換えの必要がないのが魅力だといいます。渋谷駅では他路線と埼京線とのホームの遠さが課題となっていましたが、2020年6月に同線の新しいホームの供用がスタートし、山手線と並ぶことになって、同駅利用時の埼京線の利便性は一気に向上しました。
同サイトは「渋谷は巨大ターミナル駅だけに、乗り入れる数多くの路線の組み合わせ次第で、探す部屋の候補も膨大なものになります。ちょっと条件を変えるだけで、部屋も選択肢も増えるので、理想の部屋も見つけやすくなります」と説明しています。