誰に投票する?多くの人の判断基準は「勝ち馬に乗る」 自民党総裁選を深掘り解説<前編>

「明けない夜はない」~前向きに正しくおそれましょう

豊田 真由子 豊田 真由子

必ずしも、本心から支援をしている人ばかりではない?

総裁選は、一回目は党員・党友(383票分)と国会議員(383票)で投票され、そこで誰も過半数を取れなければ、上位2名で、党員・党友(47票分)と国会議員(383票)による決選投票、という方式を取っています。

この制度が、状況をより複雑・戦略的にします。例えば、重鎮が、本当に総裁になってほしいと思っている候補(A)を勝たせるために、一回目は別の候補(B)を支援し、自派から推薦人を出す、といったことも行われたりします。すなわち、立候補者が多ければ、一回目は票が割れ、過半数を取ることが、どなたも難しくなります。そこで決選投票に持ち込めば、国会議員票の影響が大きくなるので、2位・3位連合を組んで、1位の候補に対抗することによって、逆転が起こり得ます。こうした戦略が方々で練られ、実際に行われているわけです。

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