誰に投票する?多くの人の判断基準は「勝ち馬に乗る」 自民党総裁選を深掘り解説<前編>

「明けない夜はない」~前向きに正しくおそれましょう

豊田 真由子 豊田 真由子

9月17日、自民党総裁選が告示されました。総裁選は、その選挙方式や党内の深謀遠慮もあり、最終的にどなたが勝つかは、まだまだ分からない、と思います。

政治の世界の論理というのはかなり特殊ですし、一般の方からは、混沌とした状況について「何がどうしてそうなっているのか」が、分かりにくい部分も多いと思います。連日報道も過熱していますが、通常とは少し異なる視点も交え、掘り下げてみたいと思います。今回は前編。

目次
#1 各候補者について
#2 総裁を選ぶ基準とは?
#3 必ずしも、本心から支援をしている人ばかりではない?
#4 派閥は力を失っていく?
#5 「世代交代」が進んでいく?
#6 国民のための政治を

各候補者について

まずは、僭越ながら、各候補の強みと弱みと思われるものを一言だけ。(※立候補表明順)

岸田文雄氏
・昨年とは打って変わって、力強く国を担う使命感を感じさせる。政策力や調整力。聞く力。
・堅実さが世間には地味と映る。ベテラン・若手など多方面に配慮した運営を求められる。

河野太郎氏

・国民受けする発信力。
・安定した政権運営・官僚活用に課題。「脱原発」等の主張とその変節。

高市早苗氏
・人心に訴えかける演説力、主張内容の力強さ・一貫性。
・「一議員としてはOKでも、一国の総理がそれをやったらいろいろ問題が起こる」主張を、実際にどう進めていくのか。

野田聖子氏
・「子どもや女性など、これまで主役になれなかった人に光を当てる」という、「痛み」に寄り添った姿勢は、今の日本で重要。女性がリーダーであることの意義のひとつ。
・世論や議員内での支持の拡大。

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