総裁を選ぶ基準とは?
総裁選というのは、最高権力者を巡る苛烈な権力闘争です。支援の基準は、純粋な人気投票でもなければ、必ずしも、政策や人柄が良いから支持される、というものでもありません。
国会議員がどの候補を支援するかを選ぶ理由として、「誰が総裁になったら、処遇・人事など、将来的なことも含めて、自分(たち)にとって最も得か・有利か」、「自民党の支持率が上がり、直後の衆議院総選挙で自分が当選できるか」といったことが、よく言われるわけですが、もちろんそういう面も強くありますが、一方、その候補者の思想・主張に共感できるという根本的なことや、その人に恩義がある、あるいは、派閥含め、恩義のある人からその候補の支援を依頼された、などのウェットな要素も、強く作用します。
そして、最後は「勝ち馬に乗る」というのが、多くの人の判断基準になります。予想外のどんでん返しも起こります。いずれにしても、その時々の情勢も見ながら、深謀遠慮が繰り広げられることになります。
本来であれば、国民としては、「誰が総裁・総理になるのが、最も国民のためになるか?現在及び将来の日本の良い国造りにつながるか?」といった観点から選んでほしい、と思うわけですが、必ずしもそうとも限らないところが、悩ましいところです。