「第六感ってあるの?」「怒りの沸点が低い、どうすれば」 精神科医がお答えします

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 事故物件住みます芸人、松原タニシによるラジオ番組『松原タニシの生きる』に、認知症の医療を専門とする「しおかぜメモリークリニック」の南辰也医師が出演。今回は、リスナーから寄せられた悩み相談や疑問などに、精神医学の視点から回答した。

 最初に紹介された質問は「第六感が働いている、と時々感じる事があるのですが、南先生の第六感に対する見解を教えてください」というもの。これについて南医師は「実は2019年に第六感は発見されているんです」と明かした。

「人には視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感がありますが、6個目の感覚は”磁気を感じる力”ではないか?と言われています。例えば、キャッシュカードには磁気ストライプが使われていて、そこに情報が書き込まれていますよね。その仕組みと似たような形で”磁気に情報を乗せて相手に伝える”ことが、いわゆる第六感のテレパシーだったりするかもしれませんね」(南医師)。

 さらに「うつ病患者の頭部に磁気を当て、脳内の神経伝達物質を刺激するという治療法もチラホラ出ています。しかし、磁力を活用して何ができるか?というのはまだ模索段階です」と語った。

 次の質問は「被害妄想が激しく、怒りの沸点が低い事に悩んでいます。今は心療内科で処方された薬を服用していますが、一生この生活が続くのか不安です。スルースキルを身につけるにはどうすれば良いでしょうか?」というもの。

 これに対して南医師は「どんな薬をどれだけ飲んでいて、その状況がいつから続いているのかにもよりますが…」と前置きした上で「薬を増やしたり減らしたり、あるいは服用を止めたり調節しながら生活している人もいるので、ずっとその生活が続くのか?と聞かれればそうではないと思います」と回答。

 そしてスルースキルに対しては「何をスルーしたいのかによりますが、まずはスルーせず受け止めてみる事も大事だと思います。それから『何故スルーしたいのか?』考える事から始めてみてはどうでしょうか」とアドバイスしていた。

 

※ラジオ関西『松原タニシの生きる』2021年9月12日放送回より

◆南 辰也 医療法人社団澪標会 理事長/しおかぜメモリークリニック 診療部長。同院を19年に開院。認知症診療を中心にからだとこころの総合的な治療をおこなっている。診療科は精神科、心療内科、内科、リハビリテーション科

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