9月1日、京阪電気鉄道の淀屋橋駅、京橋駅にテレキューブサービスが展開する個室型ワークブース「テレキューブ」が設置された。近年、都市部ではテレワークの普及によりワークスペースやコワーキングスペースの需要が高まっているが、駅内にそれが設置されるというのは画期的。実際に利用しその使い心地を体験してみた。
利用には会員登録が必要のため、急いで利用する場合は事前に登録を済ませておくのがオススメ。
はじめは駅の騒音や人混みの中で集中できるのかという疑問があったが、いざブースの中に入ると外部の音や視線はほとんど気にならず、快適に業務を行うことが出来た。WiFi、電源、USB給電といったテレワークに必要な設備は完備しており、24時間稼働換気ファンも設置されているので感染症対策もバッチリだ。
料金は15分単位で275円と人によっては少し高く感じるかもしれないが、個人的には「入室した瞬間からお金がかかる」という緊張感から、喫茶店などで作業するよりはるかに集中することができた。
今回のテレキューブ導入について京阪電鉄の担当者にお話を伺ってみた。
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橋本菜津美(以下「橋本」):テレキューブを導入したきっかけ、狙いはなんですか?
担当者:京阪電鉄沿線に住む方はもちろん、移動でご利用いただく方も含め、多くの方が生活インフラとして活用する鉄道駅へテレワークスペースを確保することで、昨今の状況から社会課題ともなっているテレワークの推進、場所の確保を支援することを企図しています。
橋本:私も実際に利用させて頂きましたが、隙間時間をうまく使うことができました。テレキューブはどんな層の方に人気がありますか。
担当者:領収書が発行でき、費用として会社請求できることで営業など外出が多いサラリーマンのお客さまのご利用が多いようです。
橋本:SNS上の声を見ると、若い方も多く利用しているみたいでした。これまでの反響についてご感想をお聞かせください。
担当者:ご利用者数などの数値はお示しできないのですが、予想通りのご利用があります。今後も一層テレキューブの設置を広めていきたいと思っております。
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「いつでも、どこでも、快適な時間を。視線と音を遮る、プライベートな集中環境。」というコピーを掲げる「テレキューブ」。SNS上でも「急なWeb会議に利用したが、もう一度テレキューブを利用したい。」「静かで良い、また使いたい。」と言った声が多くあがっている。私たちの隙間時間に寄り添う身近で便利なテレキューブが今後一層普及してくれるよう願いたい。
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◆ 京阪電気鉄道「テレキューブ」詳細
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-08-30_keihan-telecube.pdf