「うれしそうに判決を取ってきてくれる、犬用のおもちゃを作りました。」
白地に黒々と「勝訴」と書かれたクッションをくわえ、草原を一直線に駆けてくる白柴さんの写真が大きな注目を集めました。まるで映画のクライマックス場面を見るような謎の多幸感とカタルシスに高まります…! クッションをくわえる白柴さんの口もとが、笑顔に見えるのも嬉しいこのツイートは、8月25日に投稿され、28日午前で約28万件ものいいねを集めています。
投稿したのは、企画デザイン2時(@niji_2oclock)さんのアカウント。同社は株式会社フェリシモ(兵庫県神戸市)にて7年間企画開発を担当してきた鬼才プランナー、楢﨑友里さんが昨年11月に設立した企画会社。ファンタジックな「雨空を泳ぐクラゲの傘」や存在感抜群の「セクシー大根抱き枕」など、斜め上をいく発想力と細部にこだわる職人技でヒット商品を連発してきた名物プランナーの新天地での試作品がこの「勝訴犬クッション」です。
投稿には「判決、かわいいは正義!」「ほしい!!! 笑顔でこれ咥えてきたら私も笑顔なってまう」など絶賛と商品化を希望するラブコールが大挙して押し寄せています。楢﨑さんに聞きました。
――犬さん用の「とってこい」のおもちゃといえばフリスビーが一般的ですが、「勝訴クッション」とは驚きました!
おっしゃる通り、遠くに投げて取ってこい遊びをするためのおもちゃです。タオル生地のなかにわたが入っているクッションのような仕様です。上部にロープが付いています。
――作品の着想はどこからですか。
2時のツイッターに、面白い企画を定期的に投稿しようと考えておりまして、ペット用品でなにかアイデアがでないかなと思ったときに閃いた商品案です。私も実家で犬を飼っているのですが、おもちゃを投げる、取ってこい遊びが好きで、いつもいい笑顔でおもちゃを持ってきてくれるんです。わんちゃんが遠くからいい笑顔で走ってくる姿と、裁判所の前に判決を持って走ってくる人のイメージが重なり、この商品アイデアが生まれました。
――モデルをつとめてくれた白柴のポンタくんについて教えてください。
ポンタくんは私の友人が飼っているわんこです。はじめてのおもちゃが大好きらしく、勝訴のおもちゃを気に入りすぎてなかなか離してくれず、撮影のために一旦貸してもらう交渉をするのが大変でした(笑)。
――投稿に大反響があり、商品化を希望する声が多数寄せられました。
想像以上の反響をいただき驚いています。裏面は不当判決にしてほしいというコメントが秀逸だなと思いました!わんこがどっちを取ってくるかで判決が分かれるのが楽しいですよね!早めに販売できるように仕様を検討していきたいなと思っています。
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こんなクッションをくわえてわんこが全力で走ってきてくれたら、どんな人でも笑顔になってしまいそうです。ぜひ我が家の愛犬にくわえて走ってきて欲しい、という飼い主さんは同社のTwitterアカウントやHPを時々チェックしてみてくださいね。
▽企画デザイン2時HP
https://2-niji.com/
▽ポンタくんのほのぼのインスタ
https://www.instagram.com/pontakun1011/?utm_medium=copy_link