「私の血を吸った蚊をネイルにして閉じ込めてもらいました。」と二度見必至の写真をツイートしたのは、楽器のように口笛を操り、アメリカでおこなわれた口笛世界大会で優勝した経験を持つ大学生「口笛奏者加藤 万里奈(@marinaumauma)」さん。8本の爪のジェルネイルの中に蚊が閉じ込められ、残りの2本には火がついた蚊取り線香が描かれています。
爪が博物館だったらいいな
加藤さんは、小さいころから爬虫類や虫、動物が大好きだったそうで、現在はフクロモモンガ、ベルツノガエル、白蛇を飼っています。しかし、なぜ蚊をネイルに?と聞いたところ「皆が蚊に刺される季節、蚊は何でこんなに嫌われるのだろう『潰されて終わりの人生か』って思った時、ジェルで固めたら蚊はどうなるのだろう? 見え方によっては琥珀のようになるかもしれないと思いました。私は博物館が大好きなので爪が博物館だったらいいな〜と思いました」と、天然樹脂が化石になる過程で虫が閉じ込めらる神秘的な「虫入り琥珀」をイメージして、前からネイルアートにしようと思っていたと話します。
同居のデヴィ夫人「見た人の評価はそれぞれ」
周りの人はどんな反応なのか気になるところですが「お会いする方全員が、爪の写真を撮っていきます(笑)」と、やはりみなさん素通りできないよう。
また、加藤さんは2020年からデヴィ夫人と同居しています。蚊のネイルをデヴィ夫人に見てもらったところ、「面白いし、他の人が考えない事をするのは貴方のセンス。それより、その思いつきとその努力の成果を見て面白いと思う人も、気持ち悪いと思う人も、現代アートだと思う人もいるでしょう。見た人の評価はそれぞれでしょう。でも、私は見て、気味が悪いと思いました」と言われたとのこと。
「ジュラシックパークの琥珀だ」
ツイートには、
「色んな価値観あるなぁ」
「サイコー!!!(ダブルミーニング)」
「ヤバい!良いセンス(≧∇≦)b」
「いやーもう、なんかね、怖いwww」
「え?!狂気」
「面白いです笑 体痒くなってきたけど」
「ヮ(゚д゚)ォ!夏を感じるネイル♪この発想はもうアート!素敵です(^o^)」
「私は好きだけど、虫嫌いな人見たらやばいね、、」
「ジュラシックパークの琥珀思い出す」
「発想スゴすぎてワロタ…」
と、まさにさまざまなコメントが寄せられました。
ネイリストさんの衛生面を心配する声もありましたが、ネイルキットは加藤さんのもので、ネイルのオフはいつも加藤さん自身がしています。ネイリストさんも、経験を面白がってノリノリで施術してくれたのだそう。
話題になったことについて「沢山のお言葉有難うございます! 人それぞれの考え方がありますから『生き物の死体だ。気持ち悪い』とも言われてますけど別に何とも思いません。ドライフラワーは飾りますよね?『花と蚊は違うだろ!』って仰るんでしょうけど…人間って不思議でとっても面白い生き物だと思います」と加藤さん。
ネイルの主は口笛奏者、NYでも演奏
今回はインパクト大のネイルで話題になった加藤さんですが、口笛奏者として2013年にアメリカで開催された口笛世界大会で優勝後、2014年には芸術文化功労章を受賞、2019年にはニューヨークのカーネギーホールにて口笛演奏をおこなうなど活躍されています。
加藤さんの口笛は、私たちが日常で吹く口笛とは異なり、透明感のある音とさまざまな技巧による多彩な音の出し方に特徴があります。「口笛は、体ひとつで音を奏でる事の出来る素晴らしい楽器だと思います。口笛で沢山のご縁をいただき感謝しています!」と加藤さんは話します。