怖すぎる?コロナワクチン「接種済みバッヂ」が即完売!35年前の漫画のシーンそのまま利用「予言してた?」

広畑 千春 広畑 千春

 在庫不足など様々な問題が起きつつも、新型コロナウイルスのワクチンを接種し終えた人も増えてきています。ただ、外から見れば誰が接種済みかは全く分かりませんし、接種済み証の発行も自治体任せなのが現状。そんな中、あの伝説の怪奇漫画家が制作した怖すぎる「接種済みバッヂ」が注目を集めています。

 座り込み、左腕を押さえた男...。その表情は痛みに耐えているようにも、遠くにある何か見えないものを、にらみつけているように見えます。

 日本を代表する怪奇漫画家、日野日出志さんが1986年に出した「怪奇!死肉の男」(ひばり書房)という作品の一コマ。一切の記憶を失い死んでいるのに「生きて」街を彷徨う男と、それを蘇生させようとする医師らを描いたものですが、実は執筆当時、日野さん自身が体調を崩し、「このまま愛する家族を残して死んでしまったら、家族はどうなってしまうのか…」という不安と闘いながら、家族への思いを込めて描き上げたという渾身の作。日野さん自身も強く映画化を望んでいるものなのだそう。

 「そんな先生の家族への思いは、コロナに立ち向かう人とも重なるのでは」と日野プロダクション代表の寺井広樹さん。制作にあたっては、クールさを重視し、「接種済みであることをさりげなく周囲に伝えられ、周囲への配慮や安心感を少しでも与えられる便利なアイテムになれば」と工夫を凝らしたといいます。

 7月15日に日野プロダクションの公式オンラインストアで発売したところ、想像以上の売れ行きで即完売に。急きょ追加生産し、販売を再開しました。

 購入者からは「ワクチンを打つのが何か楽しみになってきた」「親がワクチンを打ったのでプレゼントしたい」というコメントのほか、「ワクチン接種会場で配って欲しい」「証明書代わりになるかも」という声も。

 さらにはなかなかのインパクトある図柄に「コロナの時代の記念に買っておこう」「さりげなく、とあるが全然さりげなくない」「安心感を与える、とあるが日野作品と安心感って対極にあると思う」という反応もあり、「逆に恐怖を与えてしまったら申し訳ありません。怖がって離れるかもしれないのでソーシャルディスタンスが取れて良いかもしれません(?)」と寺井さん。「こんなご時世ですが、クスリと笑ってもらえたら」と話します。

 缶バッジのサイズは直径44mm、価格は「コロナに負けるな!」にちなんで税込567円。(公式オンラインショップ:https://hinohideshi.official.ec/items/48624394

 ちなみに、日野さん自身は先日2回目の接種を終えたそう。それにしても、35年前に描いた漫画のシーンが、ここまで現代にピッタリとは…。先生、もしかして?

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