ツイッターユーザー鎧塚さん(@gazoutoukousuru)が14日に投稿した、中学校教科書への落書きが注目を集めています。
「掃除してたらハチャメチャな教科書の落書きが出てきて笑っちゃった」
投稿文に添えられた写真には中学体育の図解教科書が写っています。元は相撲の基本動作やさまざまな技をイラストで解説したページなのですが、まわし姿だった男性2人は鎧塚さんの手によりメイド服姿に変身させられています。
投稿には16.4万件のいいねがつき、「これは芸術だ」「どこが落書きなのか分からない」「完成度高い」「上手すぎ」といった驚きの声が寄せられています。
「まわしの白をエプロンの腰ひもに」
鎧塚さんに話を聞きました。
ーーすごい反響です。
「自分が描いたメイド服やボンテージの落書きを多くの方に見ていただきとてもうれしかったです。皆さんもこういうのがお好きなんだなと思いました」
ーーなぜメイド服を?
「自分の趣味と描きやすさが理由です。黒色はマジックで、白は修正ペンでそのまま教科書に上書きすることができます。しかし水色など他の色はマーカーで塗ると元の線や絵が透けて見えてしまいます。それを防ぐために修正ペンを塗り、透けをなくした後に水色を塗るという工程が必要なのですが、これは手間がかかるのと綺麗に色が塗れません。なので趣味も兼ねて、白黒だけで描くことのできるメイド服やボンテージを選びました」
「修正ペンはメイド服の白色を塗るのに使用しました。(相撲の)元の絵を活かしたかったので、まわしの白部分をエプロンの腰ひもにするなど最低限しか修正しないように工夫した記憶があります」
中学、高校の2度にわたり…
ーー先生にバレませんでしたか?
「これは授業中に描いたものではありません」
実はこれ、鎧塚さんが高校進学後に描いたものなのだそう。高校生が中学の教科書に落書きを? どういうことなのでしょうか。
鎧塚さんは中学時代、同じページにメイド服の落書きをします。しかし教科書を紛失。高校進学後、あのページにまた落書きをしたいという思いが込み上げてきます。そこで高校の友人の中で同じ教科書を持っている人にお願いし、持参してもらいます。そして中学、高校の2度にわたり落書きを成し遂げたというのです。その後、友人から教科書を譲り受け、今回の投稿に至ったそうです。
「何日かかったかは不明ですが、あまり苦戦せず楽しく描いていた記憶があります。中学、高校両方の友人に話を聞き、自分の落書きに対する異常な執着に怖くなりました」
ーー現在はイラスト関係のお仕事を?
「イラストの仕事はしていません。教科書に落書きをする仕事があったらぜひお声かけください」