7月、8月、10月の正しいカレンダーは?3つの祝日が移動、10月は祝日なしに「知らなかった」「職場で混乱」

金井 かおる 金井 かおる

 政府広報室は6月28日、公式ツイッターアカウント「内閣府政府広報オンライン」(@gov_online)を更新し、「祝日の勘違いに注意!」と注意を呼び掛けました。知らなかったユーザーも多かったようで、「気付かなかった!」「今日まで知らなかった」「職場で混乱した」「10月の祝日なくなるのか」などの声が上がっています。

 「東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、今年に限り3つの祝日が移動します。海の日=7月22日 スポーツの日=7月23日 山の日=8月8日(9日は振替休日)7月19日、8月11日、10月11日は平日になります。手帳やカレンダーの日付との違いにご注意を」(同アカウント投稿から引用)

 祝日の移動は昨年12月4日、東京オリンピック・パラリンピック特別措置法等の一部を改正する法律が公布されたことにより決まりました。首相官邸のホームページによると、祝日を移動する理由は「東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中のアスリート、観客等の円滑な輸送と、経済活動、市民生活の共存を図るため」。移動後は「オリンピック開会式の7月23日前後が4連休、オリンピック閉会式の8月8日前後が3連休となることにより、東京中心部の混雑緩和が見込まれます」としています。

7月は4連休に、10月は祝日がなくなります

 カレンダーを製作する印刷会社などでは、1月始まりのカレンダーは前年2月に国立天文台が発表する「暦要項」をもとに製作します。暦要項には国民の祝日や日曜表、二十四節気、日食や月食などが盛り込まれています。

 2021年版の場合、前年の2020年2月に製作をスタートし、秋には雑貨店や書店の店頭に並びました。しかし祝日移動の法律が公布されたのは2020年12月。すでに販売は始まっていたため商品への反映が間に合わなくて当然だったのです。

 当サイトでは昨年12月10日に「2021年限定3つの祝日の移動『会社休んじゃいそう』『休日に会社行きそう』カレンダーと手帳は書き換えを」を既報済みですが、おさらいのために変更内容を再度お伝えします。

7月19日 祝日・海の日→平日

7月22日 平日→祝日・海の日

7月23日 平日→祝日・スポーツの日

8月8日 日曜日→祝日・山の日

8月9日 平日→振替休日

8月11日 祝日・山の日→平日

10月11日 祝日・スポーツの日→平日

 7月22〜25日は土曜日を入れると4連休に。10月11日のスポーツの日は平日になったため、10月の祝日はなくなりました。9月は変更なしです。

出版社では改正版カレンダーを公開

 「手帳は高橋」で知られる高橋書店(本社、東京都豊島区)では、祝日改正に対応した年間カレンダーを自社サイトで公開しています。同サイト内ニュース&トピックスの「2021年祝日改正<ダウンロード版>年間カレンダーについて」から誰でもダウンロード可能。正しいカレンダーを入手したい人には心強いサービスです。

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 祝日なのに平日ダイヤのつもりでバスや電車を待っていたり、銀行や病院に出かけてしまったり。祝日だと思い込んで家でゆっくりしていたら実は平日だったり。そんな間違いをされませんよう、くれぐれもご注意ください。

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