夜間に工事現場で注意を促す、回転灯つきの看板の動画が注目されました。看板が置いてある場所は、住宅です。ぐるぐる回る回転灯の音と、部屋にあると妙に大きなサイズに「新しいタイプのディスコ」「回転灯の音うるさっ」「パリピ感はあるw」「なんかでけぇ(*´▽`*)」「なぜ置いたしwww」と驚愕コメントが寄せられています。
「あっ...
これ、家に置いていい物じゃないわ...」
と気がついたのは、信号機や標識、道路関連のあらゆるものが好きだという「くきわかめ(@kukiwakame3385)」さんです。リプライにはたくさんの信号機と道路標識が、部屋に置かれた写真も添えられています。くきわかめさんにコレクションについてお話を聞きました。
──外にあると気がつきませんが、静かな場所だと回転灯がうるさいですね(笑)。うるさいコレクションは初めてですか?
白い押しボタン(交通弱者用押しボタン)は音が出ますが、今回の看板のように騒音レベルは初めてですね。
──この部屋では眠れませんね(笑)。工事用の看板は初めて手に入れられたのですか?
今回買った看板のように、一目で工事用品とわかる物は初めてです。
──お部屋の壁沿いは、ほぼコレクションで埋め尽くされています。
家に置いていて入らなくなったので、アパート一室を借りてコレクション部屋としています。既に部屋はコレクションで埋め尽くされていてレイアウトを工夫するか、また別の部屋を借りないと増やして飾ることは出来ないです。
──わざわざ借りたお部屋もいっぱいになりつつあると…。何個くらいコレクションをお持ちなのですか?
5月28日時点のコレクション数は信号機12点、標識33点、工事用看板2点です。
──すごい…。コレクションを見ながらお酒を飲んだりされるのでしょうか。
買う時から飾るまでも楽しいですし、もちろん眺めて楽しんだりもします。まだあの部屋でお酒は飲んでませんが、いつかは飲みたいと思っています。
──美味しく飲めそうですね! くきわかめさんがコレクションしたくなるものは、どんなものですか?
基本は信号機と標識です。今回の工事用品はちょっと特殊な部類に入りますね。でも、道路にあるようなものは大体好きなので、その気になればいろんなものを集め出すかもしれないです。
──最新のコレクションは?
「たった3ヶ月間だけ設置され、今では見ることの出来ない幻の標識」と「異形矢印」です。幻の標識は、東京オリンピックに伴い大会関係車両がスムーズに移動できるようにするためにオリンピック期間中である7月〜9月限定で設置されていたもので、「大会関係車両専用通行帯」という名称です。
──そんな限定標識もあるのですね。
実際にオリンピックが行われたのは2021年ですが、標識は当初の予定である2020と表記されてるのも面白いポイントです。
──もう作っちゃったんですね、面白いです。
僕はこの標識が設置された後、設置が予想される路線を走り、発見できた全ての標識を撮影してきました。たった3ヶ月という短い期間でしたが、この標識に思い入れがあったので今回購入しました。珍しい信号機、標識はこの目で見て、写真に収めたいと思っています。
──70箇所以上の標識をならべた写真が圧巻です。もうひとつの「異形矢印」というのは?
「指定方向外進行禁止」の標識で、矢印の向きが様々な方向へ向いている標識です。この「異形矢印」は交差点や交通規制によって矢印の向きが描かれているため、全く同じものはどこにも存在しません。言うなれば「世界で1枚だけの標識」だったんです。そんな標識を自宅で、間近でじっくり見れたら面白いだろうなと思い購入しました。そのせいで「世界で1枚だけの標識」では無くなってしまいましたが...。
──こういった標識は、撤去されたものが何かしらのルートで売られているのでしょうか?
まず前提として、公道に設置されている信号機や標識は、国や県などの持ち物となるので撤去された後も一般に売られる事はまずありません。ヤフオクやメルカリ等で売られている物は上記の理由から、教習所の撤去品など私有地内に設置されていたもの、他のコレクターからの出品などになります。僕のコレクションはほぼヤフオクで購入しています。
──なるほど。
今回の新コレクションは、どちらとも新しく作ってもらったものになります。基本的には、一般の人にはなかなか標識は売ってもらえません。
──勝手に設置してはいけない物ですし、簡単には作れないということですね。くきわかめさんが、道路標識が好きになったきっかけとは?
きっかけはわからないです。物心ついた時から信号機や標識が好きだったので。標識はいろんな色や形、絵柄がある所や、伝えたいことを簡単に伝えることができる点に魅力を感じます。
くきわかめさんは、日本各地をめぐって写真におさめた珍しい標識を、ツイートでたくさん紹介しています。こういった標識は、偶然見つけたり、標識マニアの人の情報から知ったり、グーグルマップのストリートビューで探したりするそうです。
「世界の標識に少し興味はありますが、まだ知識が無いので手はつけていません。日本の標識を知り尽くしたら世界の珍しい標識も探してみたいです」と話すくきわかめさん。好きな世界がどこまで広がるか注目です。
◾️くきわかめさん(YouTube) https://www.youtube.com/channel/UCtvSZHe5UXnon8yOQX0B-Sw