パンやヨーグルトがモンブラン風味に 「罪深い商品」に「とんでもねえこと知ってしまった」

天草 愛理 天草 愛理

 京都発祥の洋菓子店「マールブランシュ」が昨年12月に発売した「モンブランクリーム」が、注目を集めている。人気のモンブランに使うマロンクリームを詰めたチューブで、購入者たちが「罪深い商品」「おうちでモンブラン気分が味わえて便利」などとSNS上に投稿すると、「とんでもねえことを知ってしまった」「食べてみたい」と反応が寄せられるなど、話題が話題を呼んでいる。

 モンブランはマールブランシュのオープン当初からある看板商品。その命ともいえるクリームは、フランスの栗製品製造「サバトン」のマロンペーストと、フランスの洋酒メーカー「バーディネー」のラム酒を使っている。モンブランクリームは、その素材の風味をしっかりと感じられる商品だ。

 マールブランシュの運営会社「ロマンライフ」(京都市山科区)の広報担当者は「マールブランシュのケーキの味わいをそのまま再現しようとこだわりました」と力を込める。

 かけるだけでたちまちモンブラン風のおやつが完成してしまうという夢のような商品だが、いったいどのように誕生したのだろうか。広報担当者によると、企画担当者がフランスの洋菓子店の類似商品にヒントを得たことがきっかけだそう。マールブランシュのモンブランを食べて感動したというサバトン社の社長に、商品化を打診したところ、サバトン社がマールブランシュのためにオリジナルで製造してくれることになった。

 昨年12月に発売した当初はわずか3日で物流の在庫がなくなり、その後も何度も品切れしているという。フランスから輸送するため、入荷待ちになることもしばしば。モンブランの風味をチューブで楽しめる珍しさとワンコイン以下(486円)で買える手軽さに加え、取り寄せも可能なことから、「新型コロナ禍で『お店に行ってモンブランを買えない』という人に気軽に楽しんでもらえているのでは」と広報担当者は推察する。

 SNS上には、購入者たちがモンブランクリームをアイスクリームにかけたり、シュークリームに入れたり、ワッフルに載せたりと、思い思いのアレンジで味わう写真が多数投稿されている。広報担当者のおすすめは、クリームチーズやバニラヨーグルトにかける食べ方。「酸味があるものに結構合うんですよ。クロワッサンやトーストにかけても外れがないですね」と教えてくれた。

 モンブランクリームは店舗とオンラインストアで販売している。

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