このカップヌードル…実はケーキです ナイフ入刀で半分にすぱっ! ガチなクオリティーでネット席巻

川上 隆宏 川上 隆宏

こちらに見えます、カップヌードル…実は「ケーキ」なんだそうです。あまりにリアルで、信じられない方もいらっしゃると思いますが、この通り…容器ごとナイフ入刀もできて、半分にすぱっ!と切り分けられます。その断面を見て…カップヌードルってお湯を注ぐ前はこんなかたちでカップに入っていたのか!とびっくりしちゃう、大人の社会科学習的な雰囲気までたたえるこの画像…実はTwitterに投稿され、大変話題になっています。

投稿しているのは、日清食品・カップヌードルの公式アカウント(@cupnoodle_jp)です。「知り合いのケーキ屋さんにカップヌードルのケーキを作ってもらったのですが、思っていたよりガチだった件。」と1月6日につぶやき、10日夜までに9万5000件を超す「いいね」がついています。そのガチなクオリティーに、投稿を見た人たちからは「今年一番感動してる」「まさにカップケーキ」「来年の『芸能人格付チェック』の問題に使えそう!」といった声が寄せられています。

しかし。見た目は素晴らしいけど…本当に食べられるのでしょうか。ちょっと気になったので、担当者に聞いてみました。

―こちらのカップヌードルのケーキですが、本当に食べられるのでしょうか。

「はい。みんなお菓子の素材でできています。たとえば、カップのベースはパスティヤージュという、砂糖・卵白・ゼラチンで固めて作ったものです。パッケージロゴなどは、食べられる紙にロゴを印刷し、その上に、グラスというパウダーシュガーにレモン果汁を入れて着色した甘いジャムのようなものを塗っています」

―麺は「モンブランなのでは」と想像する人もいるみたいですが…いかがですか。

「麺や具材は基本的にはチョコレートです。特に、麺はホワイトチョコレートに水あめを入れ、色合いを近づけるためにコーヒーエキスを加えています。それを薄く延ばして、部屋の温度を調節しながら一本一本カッターで切り、固まらないうちに麺の塊のようになるようまとめています」

―ということは、本当に食べられるだけでなく、おいしいんでしょうか?

「基本的にはチョコレートなので。食べた人によると、甘くておいしかったそうです」

―すごいですね…。作ってもらった「知り合いのケーキ屋さん」って、教えてもらってもいいでしょうか。

「東京・祖師谷にある老舗洋菓子店コンディトライ・ニシキヤ(https://www.nishikiya.tokyo/)のオーナーシェフである西田喜孝さんに依頼しました」

―こんなの作るのか!とか動揺されたりしていませんでしたか?

「快く引き受けていただきました。なお制作には、試作を含めて完成までに100時間くらいかかったそうです。カップと麺の制作が特に大変だったそうです」

―そんなに手間暇をかけ作られていただなんて…。ちなみに、こだわりのポイントをお聞きしたいです。

「よくある『外側だけを再現したケーキ』ではなく、切った中身まで『カップヌードル』そのものを再現したケーキが作れないかと依頼させていただいたのですが、ここまで忠実にカップヌードルの大きな特徴である「中間保持構造」(麺をカップの中間にしっかり固定する構造) を再現していただけるとは思いませんでした」

―Twitterでも麺の下に空洞が空いているところは、みなさん驚かれていましたね。話題になっていることについて、一言あればお願いします。

「『カップヌードル』のSNSでは、楽しみながらブランドに愛着を感じていただけるように、思わず人に話したくなるようなユニークな投稿をしていることから、このような作品を作る機会が増えています。今回、制作者の方にはとても頑張っていただきましたので、このように話題になっていることは非常に嬉しいです」

―ちなみに…「このケーキを販売してほしい!」との声もあふれていますが、そういった予定はありますか。

「現在のところ、特に予定はございません」

―ええーっ!残念ですー!

   ◇   ◇

ちなみに…カップヌードルそっくりのケーキを食べることはかなわなくても、ソフトクリームは販売されているのを見つけました!

神奈川県横浜市にあるインスタントラーメンについて学べる施設「カップヌードルミュージアム 横浜」にある、フードアトラクション「NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-」で販売されている「カップヌードル ソフトクリーム」「カップヌードル カレー ソフトクリーム」です。

おなじみのカップヌードルデザインのカップに入っているのは、醤油風味もしくはカレー風味のスープの味を絶妙に表現したソフトクリーム。その上に、実物の麺で使われている謎肉や野菜をトッピングされているそうです…。うーん、どんな味なんでしょう。

さきほどのケーキよりも、こっちのほうが個人的には不穏な感じがしますが…実際はそうでもないようで、「2015年8月に発売して以来、一番人気を誇るデザートメニューです。現在でも、平日でも1日100食、休日は300食売れています」(担当者)とのこと。

ちなみに、大阪では「カップヌードル ソフトクリーム」のかわりに、新大阪駅構内にあるチキンラーメンのアンテナショップ「チキラーハウス」で『チキンラーメンソフト』が販売されているそうです。

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