相手のミスを見つけてはマウントを取り合う社会人2年目の2人 「どっちもどっち、いい加減にして!」

長岡 杏果 長岡 杏果

どんな人間でもミスをしてしまうことはあります。しかし、世の中には自分のことは棚に上げ、相手のミスを見つけてはマウントをとる人もいます。私が出会ったAさんとBさん(共に20代・男性)もそのタイプの人たちでした。

ミスを知りたがるAさん

Aさんは社会人2年目の会社員です。いつも明るく笑顔が絶えない人ですが、社会人になって日が浅いこともあり、ちょっとしたミスをしてしまうことが多い人です。

Aさんの伝達ミスで起こってしまったことで周りはフォローに回り、先輩方はAさんが落ち込まないように「誰にでも間違いはある、次頑張ろう」と声をかけている所を見かけたこともありました。

しかし、Aさん自身は自分のミスよりも年齢の近い男性社員のミスが気になる様子でした。

Aさんが気になるBさんは同じく社会人2年目ですが、年齢は大卒の分Bさんのほうが年上でした。

Bさん自身は人当たりのよい人ですが、確認不足などによるミスが多くAさん同様、周りはBさんによく振り回されています。

AさんはこのBさんが気になるようで、私にもよく「Bさん、今日はなにをやらかしたの?」と聞いてくることがありました。そして、その内容を聞くと、「俺はBさんよりできる!」と言い満足してその場を立ち去るのです。

しかし、このセリフBさんからも同じように聞かれることが多いのです。

どっちもどっち

正直、周りからするとAさんもBさんも「同じ穴のムジナ」という状態でどっちが秀でているとかはありません。

しかし、この2人どちらも「自分は相手よりできる!」と思っていて必ず相手のミスを知りたがるんです。

周りに迷惑をかけていることを自覚して次に生かすのではなく、「自分より劣る人を見つけてマウントを取る」ことで「優越感に浸る」ということを繰り返していた2人はあるとき、上司に呼び出されました。

チームとしての心構え

お互いのあら探しをして、揚げ足ばかり取ろうとしていた2人。上司に呼び出され、それぞれの態度に関して注意を受けたそうです。

「2人とも、自分のことを棚に上げすぎじゃないのかな?人のあら探しをする前に、まずは自分の仕事にしっかりと向き合うこと」と上司から言われた2人。

それからは2人とも確認不足や伝達ミスをなくすよう業務に取り組み始めました。

しかし、今度はどちらがミスを減らせたかで勝負しているようですが…。

低レベルなマウントを取り、優越感に浸るのではなくお互いの弱点や強みを認め合い、協力することが大切だと改めて考えた一件でした。

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