「京都は今でも陰陽師がいてはるさかい」呪詛みたいな貼り紙に、「魔都怖い」「正義感が強い呪術師か」と震えるツイ民

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「何せ京都はいつでも今でもどこでも陰陽師がいてはるさかいな」と、はんなりした京ことばとともに呪詛のような貼り紙写真をTwitterに投稿したのは、観光関係の会社にお勤めのルルフさん(@hervorruf)。

「ゴミ 不法投棄 呪死」と書かれた、まさに陰陽師や人気コミック『呪術廻戦』の世界を彷彿させる貼り紙に、震えあがるリプライが集まっています。

「京都で悪いことしたら呪われるって…本当だったんだ…((( ;゚Д゚)))」
「京都、今でも陰陽師いるのか…」
「陰陽師って廃業になったと思ってた」
「魔都怖い」
「正義感の強い呪詛師かも」
「安倍声明文ですね…」

貼り紙が貼られていたのは、京都市内有数の観光スポットにあるルルフさんの職場近くのビルの壁面。最初に見かけたのは、昨年の春頃だったそうです。

「あくまでも推測なのですが、コロナの件で海外の観光客が徐々に減り始めていた頃だったので、もしかしたら国内の旅行者が増えたことで、かえって困ったことが多くなったのかもしれません」(ルルフさん)

貼り紙が出現した結果、この場所に結界が張られたり、領域展開された気配はあるのか……つまり、不法投棄が減ったのかをたずねてみると、「実はこのタイル塀の周りには、放置されたペットボトルが時々見受けられたんです。それが、ふと気づくといつの間にか目につかなくなってましたね。ということは、効いてる……?」と、ルルフさん。もしや、これを貼った方は本当に陰陽師とか呪詛師だったりして。

「私としては単なる京都ジョークのつもりでした(笑)。当然ですが私の個人的な意見ですので、これを貼られた方と面識はないんです。だからもしかしたら本当に陰陽師さんかもしれません(笑)」(ルルフさん)

ちなみに、貼り紙が貼られていたビルは現在改装中とのこと。真相は謎のままとなりましたが、不法投棄されなくなったということは、貼り紙はそのお役目を無事に終えた、ということなのかもしれません。

投稿者のルルフさんは、生粋の京都人。観光関係というお仕事柄もあり、Twitterには現代の感覚から見た歴史や風情を感じる写真もたくさん投稿されています。

「京都人としては祖父の代から三代目。超・超新参者です。京都は明治以降の近代は基本、新しい感覚で何でも見ます。これは現代でも肌感覚でマジです」(ルルフさん)

「京都という街は”ほどほどに都会”で”ほどほどに鄙(ひな)<山や緑がある>”というところが、生まれた時から住んでいる人間として居心地良い点です。そして歴史が好きなら、もし今何も史跡が残っていなくても、史料と地図だけを持ってその場所に立てば、いくらでも思いを馳せることができます。しかも何重にも同じ場所に様々な時代の歴史が埋もれています。そういう楽しみをたくさん見つけられるのが、京都の魅力だと思います」(ルルフさん)

いつでも異世界や別の時代に思いを馳せることができる。陰陽師や呪詛師が現存していても不思議ではない懐と奥の深さこそが、京都という街の真の魅力なのかもしれません。

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