「いつオープンするの?」多くの人がやきもき 心斎橋パルコの映画館が3月16日ついに始動!

黒川 裕生 黒川 裕生

昨年11月20日にオープンした大阪の心斎橋パルコ12階に、今なおパーテーションで囲まれたままになっているフロアがある。全国でイオンシネマを展開するイオンエンターテイメントが新たに手掛ける映画館「シアタス心斎橋」だ。新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う緊急事態宣言を受けて開業が延期されていたが、ついに3月16日(火)から営業を開始することが発表された。オープニングを飾るのは、ディズニー・アニメーションの最新作「ラーヤと龍の王国」に決定。最先端の映像や音響設備、座席間のパーテーションなどが設けられた“ワンランク上”の全7スクリーン(382席)で、極上の映画体験を演出する。

大阪メトロ心斎橋駅直結の都市型シネコンで、革張りで両サイドに肘掛けがある通常の座席のほか、最前列にはほぼ寝そべった状態で映画に没入できる「コンフォートシート」(通常鑑賞料金)、リクライニングとオットマン、さらにはウェルカムドリンク付きの「ハイグレードシート」(通常鑑賞料金+1000円)を用意。その日の気分や好みで座席を選ぶことができる。

そして目玉は、高級感あふれる内装とドルビーアトモスの驚異的なサウンドが楽しめるスクリーン「グランシアター」(4000円)。わずか9席で全て電動リクライニングシートというプライベート空間さながらの仕様になっており、クラフトビールやワインなどのウェルカムドリンク、スイーツが味わえるほか、ブランケットも用意。ロビーからは重厚な扉を開けて赤いカーペットが敷き詰められた廊下を進んだ先にある、完全な“別空間”だ。

この広さのスクリーンでは異例の30個近いスピーカーが設置されており、総支配人の井上敬介さんは「重低音はもちろん、音の“動き”まで感じ取れる。コロナ禍以降は自宅で映像配信コンテンツを見る人が増えていますが、『環境が整った映画館で映画を見る』ということの意味を、この劇場からあらためて問いたい」と力を込める。グランシアターでは今後、新作以外にも、音楽に特化した旧作の上映なども予定している。

「シアタス心斎橋」は当初、1月21日にオープンする予定だったが、緊急事態宣言を受けてやむなく延期。その間、全ての座席の間にパーテーションを設ける工事を行うなど、防疫対策に注力してきた。このため、座席は470から382まで減らしたという。

井上さんは「国内シネコン初となる音響システム『コアキシャルシステム』を全スクリーンに導入し、卓越した音と映像を楽しんでいただける。大人向け、女性向けの作品ラインナップにも力を入れていきますので、ぜひ足を運んでいただければ」と話している。3月14日午前10時、公式サイトもオープン。チケットの予約も始まっている。

記念すべきオープニング作品に選ばれた「ラーヤと龍の王国」は、「アナと雪の女王」や「モアナと伝説の海」など、新時代を象徴するヒロイン像を提示してきたディズニーが贈るスペクタクル・ファンタジー。ディズニー・アニメが初めて東南アジアにインスピレーションを受けたという世界観、幼い頃に経験したある出来事をきっかけに人を信じることができなくなったヒロイン・ラーヤの力強いキャラクターが話題を集めている。

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