そこから1年。怖いというSNSへのイメージは払拭されつつある。Twitterでは近況報告はもちろんのこと、ファンに質問したり、好きなアニメについて語ったり、クールビューティーなイメージとは違った親しみやすい素顔を覗かせている。
「怖さよりも、むしろリプライでお返事をいただく言葉に勇気づけられたり、元気をもらったりすることが多くなりました。女優業では時々『誰がこの作品を見てくれているんだろう?』と思うときがありますが、Twitterで一文字でも“見ています”と書いて下さると、届いたんだと嬉しくなる」。匿名のファンたちの声にしっかりと耳を傾けている。
長年にわたり身を置いた組織を飛び出し、独り立ちするのは未知なる不安がつきものだ。そんな状況下で自己発信のできるSNSは心強かった。「今までは事務所の方々もいて、沢山の方々に囲まれながらサポートを受けていました。しかしそこから独り立ちして、発信する場もなく、応援をしてくださる方々との接点も何もないとなると…。Twitterがなければ孤独だったのではないかと思います」
Twitterとの付き合い方も順調。そして独立後の女優業も順調だ。4月2日からは主演映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』が全国順次公開される。
「所属していた事務所に支えられていたということはわかっていたつもりでしたが、実際に独立してみると、私のためにどれだけ大変なことをしてくれていたのかと身に染みます」と古巣に感謝しつつ「独立後はお仕事が決まるまでのプロセスにも自主的に携わり、自分の意見や判断も必要とされます。慣れないことも多くて大変なこともありますが、私自身の視野も役割の幅も増えて、やりがいと楽しさを感じています」と充実した表情。
ホームページも今年1月に完成した。「Twitterも更新しつつ、焦らず自分らしく伸び伸びと着実に歩んでいきたいです」。女優・栗山千明の第二章のステップは軽やかだ。
◆栗山千明公式Twitter @chiakikuriyama_
◆栗山千明公式サイト https://www.chiakikuriyama.com/