宇都宮市や浜松市と並んでギョーザにお金を使うのが京都市。そんなギョーザ好き京都市の隣の京都府宇治市に、このほど冷凍ギョーザの自動販売機がお目見えしました。これでギョーザ好きの京都人も24時間365日、深夜でも、早朝でも安心して冷凍ギョーザを購入することができます。でもなんでギョーザの自販機を置いたのでしょう。お店の人に聞きました。
自販機があるのは、宇治市宇治半白にあるギョーザ専門店の「京都餃子(ギョーザ)ミヤコパンダ」です。自販機は店の前の府道に面して置かれています。
自販機は、全体が冷凍庫になっています。上下2段に分かれており、取っ手を開けると、内部は計12個のコインロッカーのように仕切られています。硬貨を投入すると解錠され、冷凍ギョーザを取り出すことができる仕組みです。
自販機で購入できるのは、国産キャベツや京丹波高原豚を使用した「シンプルプレーン」、青森県産ニンニクの入った「ホワイトにんにく」、和歌山県産レモンの皮を配合した「レモン」の3種類。日によっては、少し型崩れしたさまざまな種類のB級品ギョーザを集めた「おみくじ」も並べます。
いずれも20~25個入りで1000円均一ですが、店内で買うよりお得な価格設定となっています。
でもなぜ、こんな自販機を置いているのでしょうか。背景には人手不足と三密対策があったとミヤコパンダの池田景店長(49)は明かします。
自販機を導入する以前、ミヤコパンダには平日のお昼や土曜日の夕方になるとギョーザを求める人が多く訪れていたため、店内は「密」な状態になっていました。
客とスタッフの双方を感染から守るため、池田店長は自販機の導入を決定。京都府の補助金を得て昨年12月29日に設置し、店のシンボルカラーである赤色に塗装しました。
非接触でギョーザが購入できるとあって、反響は大きかったそうです。日中は多くの人が訪れるため、頻繁に商品の補充をしないといけない状態で、夜間でも10~20袋が売れるといいます。
池田さんは「よく働いてくれる店員さんです」と親しみを込めて話します。
自販機は24時間使えますが、500円硬貨のみの対応です。店の敷地内には両替機がありますが、午前9時~午後8時までの稼働なので、早朝や深夜に購入の際は硬貨を準備したほうが良さそうです。