女の子はか弱く…?「本当に人気があるのはこんな子w」小学生の日常を描いた漫画が共感を呼ぶ

広畑 千春 広畑 千春

 世の中にあふれている、女の子らしさ、男の子らしさ。でも意外と、男も女もホレる人って、相通ずるものがあるような…。そんな気にさせる、小学生の日常を描いたある漫画が共感を呼んでいます。

 制作したのは仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん。「思い出漫画家」として、小学4年生の主人公とその家族、友達たちの日常をツイッターやnoteでつづっています。

 今回は主人公の女友達、マッキーが主役のお話。元気で明るく、ドッジボールでも腕力でも威勢でも男子と対等に渡り合う実力の持ち主ですが、ある日女の子の同級生から「もう高学年なんだし、女の子らしくあるべきよ」と言われてしまいます。

 「マッキーも可愛いんだから、その男勝りは卒業しないとね」と言う同級生に「イヤ、私は別にこのままで…」と言いかけるも、普段から母親にも「あなたもう少し女の子らしく…」と言われていることなど、数々の思い当たる節にへこむマッキー。頑張って「おちょぼ口で少しずつ食べる」「内股」などにも挑戦しますが、いつもケンカ相手の男子(シリーズ全体の主人公)にドッジボールで顔面にボールを当てられ…覚醒します。

 その姿に、自分の子ども時代に重ね合わせてうなずきまくる人や「マッキー格好良い!」という声が次々と。さらに「かっこいいに性別はねーよな」「昭和の時代の考え。男は強く忍耐、女はか弱くおしとやか」「大切なのは自分らしく」などの感想も寄せられました。

 仲曽良さんに聞いてみました。

-このお話には、何か原体験があったんですか?

「いえ、この話はフィクションです。マッキーは、今キャラが固まりつつあるところなのですが、負けず嫌いなヤンチャな女の子といったところでしょうか。とは言え“女の子らしさ”のギャップもたまに見せる子です。威張ったりもしませんし、基本いい子です。そんなマッキーのキャラクターを定着させたくて、考えました。

-漫画には「僕はこういう子好きですけどね」というコメントも添えていました。

「『女の子はおちょぼ口で』というのは、僕が持っていた昔のイメージです。男子にも負けない強い女の子はいつの時代も魅力的ですので描きたいのだと思います」

-ご自身の小学生時代にも、こんな子いました?

「いましたけど、好きだったのかな?ちょっかい出しやすかったのは確かですね。まだ異性として意識する前の感じでしょうか?」

 ちなみに「この話はジェンダー的なテーマに触れたつもりはなく、あくまで当時の小学生の日常をおもしろおかしく描いていたら、たまたま今の時代のそういうテーマにかすったように思います。全然狙ったつもりはありませんので…」と仲曽良さん。

 そうそう。コメント欄には「『女の子らしいのもいい』って、一度相手の意見をきちんと認めてくれるマッキーは、素敵女子ですね!」という感想もありました。ついつい、周囲からどう見られるかに囚われがちですが、男だろうと、女だろうと、世代が違おうと…。お互いが認め合って「本気」を出し合える関係って、きっと一番心地良いんでしょうね。

 ◇  ◇

 仲曽良さんのツイッターやnoteアカウントでは、マッキーや主人公とお姉ちゃん(中学生)たちの楽しい日常が描かれています。懐かしさに浸りたい時、ちょっと日常に疲れた時にも、おすすめです。

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