鹿ってこんな表情するんだ… 奈良公園は「世界に誇れる不思議な空間」通い詰めたアマ写真家、初の個展

黒川 裕生 黒川 裕生

奈良公園周辺に生息する野生の鹿を紹介する写真展「Dear deer...身近な神の遣いたち」が2月19日から28日まで、京都市のギャラリー「ZINE gallery(ジンギャラリー)」で開かれます。撮影したのは、奈良県大和郡山市に住む山本敏則さん。時に愛らしく、時に神々しい鹿の魅力に取り憑かれ、足繁く奈良公園に通うアマチュアカメラマンです。

23年前に大阪から奈良に移り住んだという山本さん。原始の森が広がり、野生動物と人間が共生する奈良公園を「世界に誇れる不思議な空間」と話します。2、3年前から鹿の写真を撮るようになり、Twitterでは「やまもっちゃん(@nara_yamamoto)」名義で頻繁に作品を投稿。InstagramやFacebookなどでもたくさんの人を楽しませています。

「いつか個展を開いたり、写真集を出したりしてみたい」とぼんやり思っていたという山本さん。ある日、山本さんの写真が「ZINE」のオーナーの目に留まり、早くも夢が実現することになりました。

「オーナーさんは若いアーティストを積極的に支援している方だそうです。私はもう55歳なのでさすがに若手ではありませんが、“ど素人”という意味では若手に入るのかもしれませんね(笑)」

「ZINE」は旧家をリノベーションして2020年10月に誕生したばかりの4畳半ほどの小さなギャラリー。山本さんは今回の写真展に、選りすぐりの17点を出展する予定です。

「いつもはスマホの画面で見て満足していましたが、大きなサイズにプリントして黒い額縁に入れると、やはり写真が引き締まります。我ながら、鹿の愛らしい姿に見入ってしまうほどです」

くりんとした愛らしい瞳が印象的な子鹿、朝焼けに染まる空をバックにした美しい影絵のような瞬間、眩い木漏れ日の中に佇む神々しい姿など、奈良公園に通い詰めた山本さんだからこそ撮れた四季折々の鹿の表情を楽しめる写真展。山本さんは「奈良公園と鹿とが織りなす美しい風景と、何気ない日常のちょっとした感動を多くの方に伝えることができれば、とても嬉しく思います。コロナ禍でなかなか足を運びにくい人もいるかと思いますが、自信を持って選んだ写真ばかりですので、機会があればぜひ覗いてみてください」と話しています。

19、20、21、26、27、28日の計6日開催。時間は14時から19時。

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ZINE gallery

住所:京都市東山区古門前通東大路西入古西町317-7

公式サイト:http://zine.gallery/

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