「こんな話、本邦初公開です」奥田瑛二インタビュー 2人の孫娘を同時に抱っこするため筋トレする日々

石井 隼人 石井 隼人

妻・安藤和津(72)との夫婦円満にも孫が一役買っている。「僕が孫を厳しく叱ったりすると、すかさず妻がフォローしてくれます。そういった部分でも、孫の世話はうちの妻の協力なしにはできない」と感謝し「孫ができて僕が変わったことを妻が一番感じていると思う。僕の中でジイジになって新しい世界の扉が開いたような感覚があるし、“幸せ”という言葉を心から口にできるようになったのも孫たちのお陰。こんな話、本邦初公開です」としみじみと幸せを噛みしめている。

俳優としての野望も新たに生まれた。娘・サクラが女児向け特撮ドラマ『魔法×戦士 マジョマジョピュアーズ』に声優として関わったように、孫世代が夢中になる子供番組への出演が夢だ。「娘が子供番組で声優をやっていたでしょう?あれは羨ましかったなあ」と俳優として嫉妬しつつ「僕だったら、忍者の里の長老のようだけれどアニメチックにツッコミやボケも入るようなコミカルかつ奇妙なジイジを演じてみたい」と具体的なイメージトレーニングもできている。

というのも、3歳の孫にとある作品を見せたときの反応が嬉しかったからだ。それは奥田主演デビュー作の特撮ドラマ『円盤戦争バンキッド』(1976年)だ。「DVDを見せながら孫に『これジイジなんだよ』と言ったら、最初は『え~?』と驚いて信じてくれなかった。でも次に家に来たときに孫がDVDを指さして『これ見たい。ジイジだもんね。カッコイイ』と言ってくれた。嬉しかったし、内心『やったぜ!』とガッツポーズしました」と誇らしげ。孫にメロメロの“奥田瑛ジイ”。今が人生で最高に幸せな時間になっている。

2月20日公開の柄本佑主演映画『痛くない死に方』に出演。在宅医療を題材にしたヒューマンドラマで、河田(柄本)に新たな道を示す在宅医の先輩・長野浩平を演じている。義理の息子で主演の柄本との共演に奥田は「お互いにいい意味での緊張感がありました」と楽しんだようだ。

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