ボールペンの試し書きかと思いきや…
ロシア語の筆記体の超絶な難解さがSNS上で注目を集めている。
きっかけになったのはロシア・ウラジオストク現地の旅行会社で日本人マネージャーとして勤務する德永晃汰(とくなが こうた)さんの投稿。
ロシアで働く德永さんですら判読できないというその難解さに、SNSユーザー達からは「わたしは、モンゴル語の、筆記体が読めません。ロシア語も、一緒ですよね!?」「日本語にも速記文字というのがあります。議事録で使われてます」「筆記体は言語に限らず人によりけりで特異不得意があるかも…日本人だからといって日本語の筆記体、読めませんもの…」「ロシア人の彼女いる時点で「いいなぁ」と思いました。」など数々のコメントが寄せられている。
ロシアの筆記体事情について德永さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):ロシアでは筆記体を使うのが一般的なのでしょうか?
德永:ロシアでは筆記体が使われるのは一般的と聞いています。ウラジオストクでは、レストランのメニューがたまに筆記体で書かれていることもありますね。私が初めてロシア語の筆記体に触れたのは仕事で担当したバレエ劇場の返金フォームの翻訳業務でした。通常のブロック体と全く形が異なる文字も多く、たった1文翻訳するのにかなり苦労しました。
中将:仕事でこれを読まなければいけないなんて絶望感に襲われそうですね…ちなみに画像の文章はどのようなことについて書かれた文章なのでしょうか?
德永:こちらの文章はお医者さんのメモ書き…カルテのようなものだそうです。ただこういった筆記体のスタイルはお医者さん独自のものらしく、全部事細かに理解できるのは薬剤師くらいとロシア語ネイティブの方々がリプで教えてくれました。通常の筆記体はもう少し読みやすいです。
中将:良かった!日本にも速記文字みたいな特殊な書体がありますが、そんな感じなんですね。SNSの反響へのご感想をお聞かせください
德永:元々、これらの画像は度々インターネットでも話題になるのですが、ちょうど私の彼女がロシア人なので「これ本当に読めるの?」と聞いたところ「ちょっと時間がかかるけど読めるよ」との事でした。「ロシア語って奥が深いな…!」とビックリしそのままツイートしたところ、思いもよらぬ反響をいただきました。
ロシア語ネイティブの方も「全く読めない」とおっしゃってたり、逆に日本人の方で「頑張ったら読めそう…」という方もいらっしゃったので、なかなかロシア語というのは一言では表しにくい奥深さがあるなと改めて感じました。リプライで他の方が色々補足情報を足してくださったり、私自身もすごく勉強になったので今回の反響はとてもありがたいです。
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画像は特殊な例だったが、それにしてもロシア語の筆記体は基本的に難しいものらしい。
現在、德永さんは「もっとロシアやウラジオストクを知ってほしい」「日本のメディアではロシアについて何かと"おそロシア"な話題が多いが、逆に"おもロシア"なコンテンツをお届けしたい」というという思いからYouTubeチャンネル「コウタ / Кота 【ウラジオストク】」を運営中。またお勤めの旅行会社での取り組みとして、Instagramアカウント「ルパシカくんウラジオストク旅行はおまかせ!」も運営し、ロシア・ウラジオストク旅行に役立つ情報を分かりやすく発信している。共に興味深いコンテンツだらけなので、ロシアの最新事情にご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
■コウタ / Кота 【ウラジオストク】:https://www.youtube.com/channel/UCIjjmFlap4g8o8UcUsTsm_A
■ルパシカくん🇷🇺ウラジオストク旅行はおまかせ!:https://instagram.com/zarya_jp/