宇崎竜童も「驚き」 名優・原田芳雄から異才・木梨憲武へ 17年の時を経て蘇った“知られざる名曲”

石井 隼人 石井 隼人

木梨憲武feat.宇崎竜童&佐藤浩市バージョンを収録したデジタルEPは、iTunes J-POPアルバム・ランキングで1位を獲得。2021年新春に行われた新日本プロレスのビッグイベント『WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム』のイメージソングにもなった。予想外の広がりに最も驚いているのは、宇崎張本人だったりする。

「そもそもこの曲は森崎監督への恩返しという個人的な思いだけで作りましたから、僕としてはそれ以上でもそれ以下でもないわけです。今回のカバーだって憲武ちゃんから『一緒に歌おうよ!』と誘われたので、軽い気持ちで引き受けただけ。それなのに聴いた人からは『感動した』『勇気づけられた』『やる気になった』『生き返った』と。新日レスラーの方々からも『これは俺たちの曲です!』という感想をいただきました。『ありがとうございます!』と言われたりもするんだけれど、僕としては何がありがたいのかなあ…と(笑)。驚きというか不思議。でもそれだけ人の心を動かしたということ。今はすごく感動しています」と嬉しそうだ。

昨年はコロナ禍で、宇崎自身もライブが延期するなど思うようにいかないことも多かったという。だがそれこそ「生きているうちが花」だ。生きてさえいれば、なんとかなる。世界が晴れたら、待ち望んだ観客を前に『生きてるうちが花なんだぜ』をたっぷりと歌ってもらいたい。

在宅医療を題材にした映画『痛くない死に方』(2月20日公開)に出演。在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏氏の医療監修のもと「どう生きるか」を問う。在宅医・河田(柄本佑)が新たに担当することになる明るい末期の肺がん患者・本多彰を、宇崎は慈愛のこもった演技で魅せる。監督の高橋伴明とは主演映画『TATTOO<刺青>あり』(1983年)以前からの仲。阿吽の呼吸だ。

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