コロナ禍で3度延期した結婚式直前に花嫁の陽性判明→知恵を絞ったウェディングにほっこり

今井 悠乃 今井 悠乃

 新型コロナウイルスのパンデミックを受け、結婚式をキャンセルしたり、延期しなければならないカップルが多い中、知恵を練ってクリエイティブな結婚式を計画するカップルもいます。

 ロサンゼルスの東に位置するリバーサイド在住の新婚夫婦、ローレンさんとパトリックさんは、2019年の年頭より結婚式の準備を進めていました。

 「実は結婚式の日程を3度も変更したんです。まずは友人、そして親戚の招待も取り消すことになってしまいました」とメディアに語る夫のパトリックさんによると、式場を何度か変更した後、最終的にゲストは10名まで絞ったそう。しかし、結婚式5日前に新婦のローレンさんの新型コロナウイルス陽性が判明しました。

 「常にマスクを着用して、注意を払っていましたが、それでも感染してしまい、妻はとてもショックを受けていました」

 結婚許可証の期限がギリギリだったため、ローレンさんは隔離のまま結婚式を挙げることにしたそうです。夫妻の前撮りと結婚式の撮影を担当したフォトグラファーのジェシカさんにお話をうかがいました。

―花嫁は実家2階の窓越しに座り、花婿はゲストとともに外に待機。お互いに1本の長いロープの端を持ちながら誓いの言葉を交わしたそうですね。

そうなんです。窓越しに式を行うというアイデアを提案したのはパトリックさんでした。お2人のプランは何度も変更になってしまい、元々結婚式を挙げるはずだった式場はコロナで閉鎖。全く新しい式場で準備を進めていましたが、式の直前にローレンさんの陽性が判明し、そちらもキャンセルに。それでもお2人は結婚式を挙げると聞いて、どんな式になるのか正直不安でしたが、実際にはとても安全で実用的でした。

―撮影は上手く行きましたか?新郎新婦の距離が離れていると撮りずらいのでは?

とてもスムーズに撮影ができましたよ。通常、新郎新婦の写真を撮る際にはかなり近づいてシャッターを切っていますが、もちろんコロナでソーシャルディスタンスが欠かせませんので、ご近所さんの歩道から望遠レンズを使って撮影したんです。慣れるまで少し時間がかかりましたが、照明は完璧で、とてもユニークな経験になりました。

―最も印象的だった瞬間は?

結婚指輪を交換する代わりに、2人はそれぞれ自分の指に指輪をはめていました。また、夫婦としての「ファーストキス」も投げキスにするなど、2020年らしい結婚式の姿でしたね。

 ローレンさんの10日間の隔離を経て、新婚夫婦はやっと直接会うことできました。結婚1周年記念には大勢のゲストを呼んで披露宴をする予定だそうです。お2人のほっこりする結婚式の様子を見ていると、笑顔になりますよね。

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