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最後は机の下にダンボールを敷いて…「建築学生を寝方で見分ける方法」が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

初めの頃は椅子や机で眠っていたのが最終的には机の下にダンボールを敷いて眠るようになる…

学部1、2年生から院生まで、4パターンの「建築学生を寝方で見分ける方法」を描いたイラストがSNS上で大きな注目を集めている。

このイラストは建築事例の検索サービスを運営する「tecture」古渡さんによるもの。

その"業界あるある"なリアルな描写に、SNS上の建築業界人たちからは「すげーわかる。建築って他の学科と違って、製図と模型両方作らないといけないからまじ大変で寝る暇なかった。」「学部四年のスタイルは背もたれを交互になるようにして、どちらにも落ちないようにしますね。」「段ボールで小屋を作ったりスタイロフォームや発泡スチロールベットやソファを作って寝てました。。。」など数々の共感のコメントが寄せられている。

このイラストについて古渡さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):年々上達する椅子、机の活用法ですが、オチの「院生の寝方」は特に衝撃的でした。どうしてこうなってしまうのでしょうか?

古渡:建築学生は日々ハードな課題に取り組んでいます。妥協をせずにやろうとすると必然的に作業時間が長くなるので、その分睡眠時間が削られます。院生ともなると、隙間時間でより効率的に寝る方法を身につけます。安定しない複数のイスの上で寝るより、ダンボールを床に敷いて横になった方が快適に寝れることを学ぶのです。数日間シャワーを浴びないことは日常茶飯事ですので、汚なさへの躊躇など既にありません。また机の下なら一定の暗さが確保できて、占領する場所も最小限におさまります。

中将:建築学生ってそんなに過酷な環境で過ごしているんですね…。このイラストを描こうと思われたきっかけをお聞かせください。

古渡:週末に自分のイラストを使って建築関係の人に響くコンテンツを考えることが最近の楽しみになっています。今回は自分が建築学生だった時のことを思い出しながら描きました。疲れ果てていつの間にか寝てしまうという状態から、意識的に寝るという状態に変化していく実感があったので、その段階的な成長を、学年と合わせてイラストにすることで多くの共感が得られるのではないかと考えました。

中将:共感の声がわんさか寄せられていますが、反響へのご感想をお聞かせください。

古渡:バズった時は全てのコメントや引用リツイートに返信しようと思っていたのですが、全然ムリでした。未知の領域に突入した感じで途中から追うことすらできなくなりました。ただ僕がツイートするといつも反応してくれる人がいて、今回もそういう方々が真っ先に反応してくれたおかげで、多くの人に僕のツイートが届きました。本当にいつもありがとうございます。

中将:世間に建築業界の内情について広く発信できたという面でも貴重な投稿だったと思います。

古渡:空間デザイン業界ではその労働環境が問題視されることが多々あります。僕がツイートで描いた建築学生の光景も、その予兆であると言えます。

設計者の多くは作業時間の多くをデザイン事例の検索に費やしています。その事例検索の時間を短縮して、実際に手を動かす時間を増やせるように考えられたのが、我々が運営している「TECTURE(テクチャー)」という検索サービスです。建築家がデザインした建物に使われている家具や建材が直感的に分かり、さらにメーカーへの問い合わせまでワンストップで行うことができます。設計者も建築学生も、TECTUREを使うことでもっと快適な睡眠がとれるようになってほしいですね。

「tecture株式会社」

所在地:東京都渋谷区上原2丁目47-19 ウエル上原3F
TECTURE:https://www.tecture.jp/
TECTURE MAG:https://mag.tecture.jp
 ◇ ◇

オーバーワークで辛い思いをしてきたからこそ後進に快適な労働環境を作りたいと、日々お仕事にイラストに励む古渡さん。Twitter上では今回ご紹介した以外にもさまざまなユニークな発信をしておられるので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

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