落ち葉だけで…「あつ森」のしずえさんが⁉︎ 高校の先生が作る落ち葉アートのすごすぎる再現度

黒川 裕生 黒川 裕生

黄色や茶色に染まった落ち葉を集めて描かれた人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」のキャラクター「しずえ」さんが11月下旬、Twitterに投稿され、そのあまりにも素人離れした再現度が「すごすぎる」と大きな話題になった。それもそのはず、実は作者のはまーさん(@hamacream)は高校の美術教員。黒板にチョークでとんでもないクオリティの絵を描く「黒板アート」の第一人者としても知られており、今年3月には本サイトでも紹介させていただいた人なのだ。「落ち葉アート」の世界でも類い稀なるセンスを発揮するはまーさんに話を聞いた。

――黒板アートにも驚かされましたが、今回の落ち葉アートのクオリティにも目を見張りました。いつ頃、どういうきっかけで始めたのですか?

「始めてから、かれこれ10年以上が経ちます。何か新しくて、お金がかからず、子どもたちの美術への関心興味を高められる造形活動はないかなぁと探究し始めたことがきっかけです」

「当初は白い目で見られることもありましたし、自分で勝手に『落ち葉アート』と名づけたものの、これは果たして“アート”と呼べる領域なのか?と悩むこともありましたが、魅力ある授業づくりの一環として続けています」

――しずえさんの制作にはどれくらい時間がかかりましたか?

「約3時間です」

――それにしても、すごい反響でした。

「正直嬉しさと恐縮な気持ちが半々です。本当にすごいのは、任天堂さんが長年磨き続けてきた“どうぶつの森”という作品と、リクエストをくれた教え子たち、日本の四季が織り成す自然の美しさなんです」

――落ち葉アートの難しさや、面白さを感じるポイントは?

「落ち葉アートは、とにかく風との戦いなんです。良くも悪くも、葉が1枚動くだけで随分と印象が変わります。でもそこが面白いところでもあります。根比べですね」

――以前は黒板アートのことで取材させていただきました。落ち葉アートはそれとは全く別物の表現だとは思いますが、どういうところに魅力を感じますか?

「最近では『落ち葉アートしました!』という他の方々の投稿も見られるようになり、毎秋、楽しく拝見しています。幼い頃の造形活動と重なる部分も多く、無邪気に取り組めることがひとつの魅力かもしれません」

「授業では落ち葉でグラデーションを作ったりするなど、主に色彩の学習に役立てているのですが、日本の四季をダイレクトに味わえることも大きな魅力だと思っています。来年も生徒たちとともに素敵な秋に出会えることを願います」

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