「そのハンネはもはや第二の本名」 ハンドルネームの大切さを説くSNS投稿が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

インターネット上でブログやSNSを運用するにあたって多くの人が使っている「ハンドルネーム」

今、SNS上ではそんなハンドルネームの大切さを説くある投稿が大きな注目を集めている。きっかけになったのは大阪府にお住まいのハンドルネーム「わらしべ長者」さんの「いいかい若い人よ。SNS歴が長くなるとハンドルネームを気軽に変えられなくなるんじゃ。そのハンネはもはや第二の本名になるんじゃ。せめて人間として成立する名前にするんじゃぞ?」という投稿。

思い当る人は多いようで、わらしべ長者さんの投稿に対しSNSユーザー達からは「誰も読み方が分からない名前にしなきゃ良かった」「子供には"汚い言葉を使ってはダメよ"と言いながら自分はこのザマです。」「よくオフ会するので人名チックな名前をつけるようにしているアカウントはこちらです…」など膨大な数のコメントが寄せられているのだ。今回の投稿についてわらしべ長者さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):ハンドルネームについての投稿が大反響になっていますね。

わらしべ長者:ハンドルネームに関するトラブルをタイムライン上でよく見るため、自虐をこめてなんとなく呟いたらバズりました。

中将:わらしべ長者というハンドルネームはどんなきっかけで付けられたのでしょうか?

わらしべ長者:以前、本当の「わらしべ長者」のような出来事が起こったんです。そのエピソードのインパクトが大きかったので「覚えられやすいだろう」と安易に名付けました。でもしばらくしてから問題が起こりました。

中将:問題と言いますと?

わらしべ長者:文字では問題なかったのですが、イベントやオフ会になると相手が呼びづらそうにしている事に気付いたんです。それでも知り合いしかいないクローズな場では些細なことだったんですが、趣味のカメラ撮影会などで周りに人がいる場では、呼びかける側も呼ばれる側もなんだか気恥ずかしい事に気付いたんです。

せめて人間の名前らしい、あだ名として通用するものにしておけば良かったと後悔しましたが、その時すでに「わらしべ長者」として自分を認知しているフォロワーが1万人を超えており、今さらハンドルネームを変えると混乱が生じる事は想像できたのであきらめました。

中将:「わらしべ長者」がインパクトあるだけに今さら変えるのはなかなか難しいでしょうね…。

わらしべ長者:SNSにおいて個人を判別する要素はアイコンとハンドルネームです。アイコンはファッションのように気分で変える事が多いですが、ハンドルネームはその人の顔のようなものなので、人間関係の深度にかからわずこれを変えると誰なのかわからなくなってしまいます。

今回の投稿はハンドルネームについて自身が失敗した経験から、まだ間に合う人達に伝えたかったというのもあります。もし出先で倒れたらそのハンドルネームで搬送される可能性もあるわけですからね(笑)。

中将:切実ですね…。そういう部分に共感したというコメントもかなり多いです。

わらしべ長者:本当に多くの変な名前の人達から「もっと早くに知りたかった」「もう手遅れ」「ほんとそれな」というコメントが集まりました。そしてそれを見た「今変えようかな…」という人達も現れました。同じ経験をした人達の同窓会みたいで見てて面白いし、まだ間に合う人達が名前を変えるきっかけになったのは素直に嬉しいです。

   ◇   ◇

わらしべ長者さんがおっしゃる通り、ハンドルネームは本名と同じくらい大切な第二の名前。それによってどんな効果がもたらされるか想像しつつ、くれぐれも慎重に名付けていただきたい。

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