街頭インタビューで有名人になった「ドヤ顔中学生」 自分の顔をアイコンにして暴言吐く人に苦言…投稿が話題

小森 有喜 小森 有喜

10年ほど前、中学生の時にテレビの街頭インタビューを受け、受け答えが面白いとネット上で有名人になったとある男性。自分の顔写真を無断でSNSのアイコンにしている人が暴言を吐く行為に苦言を呈し、話題になっています。男性は「アイコンにされている人物の印象を乗っ取ってしまう可能性を考えて」と呼びかけています。

「他人をアイコンにして暴言とナンパをすな」…。Xにこうポストした男性は、通称「ドヤ顔中学生」さんです。

当時中学生だった男性は、JR大阪駅前でテレビ局の取材を受けました。ソーシャルゲームの過度な利用について答えた内容のうち「ゲームっていうのは暇つぶしのためにあるのであって」「その暇つぶしにお金かけているようじゃこの先心配」という箇所がテロップ付きで放送されました。子どもが笑いながら正論を言う様子が面白いとそのニュース画面が切り抜かれ、ネットの掲示板などで話題に。いわゆる「ネットミーム」になったのでした。

自分の顔をアイコンにしている人が…

しかしこの度、その画像をXのアイコンに設定している赤の他人が、女性ユーザーに対してリプライで話しかけたり、かたや「見てるだけでクソいらつく。マジで殴ろうか」など暴言を吐いたりしていました。男性はさすがに見兼ねてXに投稿したのでした。

ネットで画像が「スタンプ」代わりに使われることは日常茶飯事ではあったものの、アイコンにされたのは初めてだという男性。「アニメのキャラや有名人、自分の推しなどをアイコンにするものだと思っていたので『まさか自分が』と驚きました。どういう気持ちでアイコンにしてるんでしょうね...」と話します。

その上で「アイコンにしている人物やキャラクターを知らない人もいます。その第一印象を自分が乗っ取る可能性があることを気にしてくれたらと思います」と呼びかけています。投稿のインプレッション(閲覧数)は190万回を超え、共感が集まっています。

  ◇   ◇   ◇

ちなみに、この「暇つぶしにお金かけているようじゃ心配」発言には、こんな裏側が。実は当時、男性自身もモバイルゲームに没頭しており、発言の前段で「実は僕もゲームで1万円ぐらい使ってるんですけどね」と言っていたそうです。しかしその部分はカットされてしまい、「自虐」で言ったつもりの発言が誤解されたまま、10年たった今でも使われるネットミームになったというのです。

当時中学生だった男性ですが、昨年東京大学を卒業し、現在は社会人2年目の24歳になりました。職場で「あの中学生です」と明かすとたいそう驚かれ、飲み会で酔った先輩に「あのセリフ言うて」とせがまれることもあるとか。自身のXのハンドルネームにも「ドヤ顔中学生」を入れるなど、かつての経験は好意的に受け入れているようです。

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